- 著 ジェフリー・フォード
- 販売元/出版社 国書刊行会
- 発売日 2008-06
第二部に続けて第三部に突入。
リライトが第二部と同じ人だったのがちょっと気になったのだけれども、しかし読み終えてみれば結局何だったんだろうなあこの話は。ジェフリー・フォードってやっぱりそれほど重く捉えなければいけない話を書く人ではなくって、どこか軽さのある作風でいいんじゃないかって思った。
ということで第一部のリライトを山尾悠子がやったのは失敗で、全部貞奴がやればよかったんじゃないのか、無論悪意とか嫌みとかそんな意味を含めてということじゃなくって純粋にジェフリー・フォードの作風を考えるとさ。
そもそも第一部を読んだ時点で第三部がこんな話になるとは想像もつかなくって、結局主人公の贖罪の旅の話ってことなのかと思うのだけれども、それにしては第二部では別の女性に心ときめいてしまうし、第三部でも結局赦しを請うことは放棄してしまうし、結局なんだ、その、昔はワルだったけれども、改心してみんなのためになることもしたし、死にそうになるくらい苦労したので、そろそろこの辺で勘弁してください、許してやってください、って話かこれは。
しかし、わざと誤読しているのは理解しているので、いつか素直に再読しようと思うのであった。
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