- 著 北村 薫/
- 販売元/出版社 角川書店
- 発売日 2007-11
なんといっても付録のCDが圧巻。
江戸川乱歩に対する約四十分のインタビューが丸ごと収録されているのだ。他にも横溝正史原作の「びっくり箱殺人事件」の文士劇の冒頭部分一部や、田村隆一の結婚式の引き出物として作られた伝説のレコード「城ヶ島の雨」に吹き込まれた江戸川乱歩の歌、甲賀三郎の自作朗読もある。田村隆一の結婚式って、結婚相手が決まってもないのに結婚案内状をばらまいたという例のアレだろ?
どちらが良いという優劣を付けることはできないが、活字として読むのと音声で聞くのとではやはり違いがあるわけで、音声として聞くと活字で読んだだけでは気付かない新たな発見があったりする。中でも驚いたのは、文士劇の中で、山田風太郎が「やまだかぜたろう」と言っていたことだ。その時だけのお遊びだったという可能性も無きにしもあらずだが、当時は「ふうたろう」じゃ無かったのか。知らなかったよ。
付録のCDに圧倒されてしまって肝心の本編の方はというとまあどうでも良くなってくる。「嘘発見器」の章での北方謙三に対する質問とその返答が笑えたぐらいかな。
大沢在昌と穴兄弟って本当? YES
くだらなすぎて素晴らしい。
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