ハーヴェイ・ジェイコブズ〔ほか〕著 / 浅倉 久志編訳
全九編なので「ベータ2のバラッド」よりもお得感があって満足。
ネルソン・ボンドのやつは、まあその内容を耳にしたことはあったけど、幻の名作という感覚はありませんでしたので、こんなものかといった感じ。しかし、オチがわかっていても楽しい話だったけど、意外と怖い話でした。
むしろヘンリー・カットナーのほうがうれしい一編だったけど、カットナーって紹介されなくなって久しいものです。<ホゲベン一家>シリーズとかどこかでまとめてくれないものかなあ。C・L・ムーアの方は論創社から出る予定なんだからさ。
一方、「壁の中」の人だと思っていたシオドア・コグスウェルは、こんな話も書いていたとは……、と思ったんだけども、読み終わってみれば、なんだ「壁の中」と同じじゃありませんか。読んでいてラリイ・ニーブンの「スーパーマンの子孫存続に関する考察」を思い出しましたよ。
「壁の中」がこんな所から読むことが出来るのはみんなには内緒だ。
ジョン・スラデックは相変わらずジョン・スラデックで、バカバカしいんだけど、今ひとつ好きになれない。
しかし、バカバカしいといえば、なんといっても「バーボン湖」。この身も蓋もないのんびりとしたバカバカしさは最高です。こんな湖、実際にあったらいいよなあ。
で、次回配本はベスターですか。うーむ、積読のままの「コンピュータ・コネクション」に再チャレンジしておくべきか……。
ネルソン・ボンドのやつは、まあその内容を耳にしたことはあったけど、幻の名作という感覚はありませんでしたので、こんなものかといった感じ。しかし、オチがわかっていても楽しい話だったけど、意外と怖い話でした。
むしろヘンリー・カットナーのほうがうれしい一編だったけど、カットナーって紹介されなくなって久しいものです。<ホゲベン一家>シリーズとかどこかでまとめてくれないものかなあ。C・L・ムーアの方は論創社から出る予定なんだからさ。
一方、「壁の中」の人だと思っていたシオドア・コグスウェルは、こんな話も書いていたとは……、と思ったんだけども、読み終わってみれば、なんだ「壁の中」と同じじゃありませんか。読んでいてラリイ・ニーブンの「スーパーマンの子孫存続に関する考察」を思い出しましたよ。
「壁の中」がこんな所から読むことが出来るのはみんなには内緒だ。
ジョン・スラデックは相変わらずジョン・スラデックで、バカバカしいんだけど、今ひとつ好きになれない。
しかし、バカバカしいといえば、なんといっても「バーボン湖」。この身も蓋もないのんびりとしたバカバカしさは最高です。こんな湖、実際にあったらいいよなあ。
で、次回配本はベスターですか。うーむ、積読のままの「コンピュータ・コネクション」に再チャレンジしておくべきか……。
コメント
さすがに読むのが早い! 入手して早速積読行きです。
さて、この本、待ちかねていたアンソロジーでしたが、目次を見て、ちょっと収録作品少なくない?というのが正直なところ。なんか既訳も混じってるのが、ちょっと。これだと、むかし講談社文庫から出ていた『ユーモアSF傑作選』を復刊したほうがいいような気が。ネルソン・ボンドの作品は、僕もあんまり思い入れがないし…。
コグスウェルの『壁の中』は、日本の読者にかなり膾炙してますよね。最近のものでは、コミックですけど、西島大介の『世界の終わりの魔法使い』が、まんま『壁の中』だったので驚きましたが。
カットナーの〈ホグベン一家〉ものですか。いいですねえ。かって『奇想天外』誌に載った〈ホグベン一家〉ものが、ものすごく面白かった覚えがあるので、これはぜひ本にしてもらいたいものですね。
私は「ベータ2のバラッド」と比べたのでお得感があったのですが、「ユーモアSF傑作選」と比べると少ないですよねえ。
そういえば「世界の終わりの魔法使い」は今月続編がでますね。西島大介は村上春樹経由でそういう風な話になってしまった気がします。村上春樹が「壁の中」に対して言及していた記憶がありますから。記憶違いだったらごめんなさい。