ロバート・ブロック著 / 小笠原 豊樹訳
ロバート・ブロックってこんなに面白かったっけ?と思うくらい、それぞれの話が自分の好みの部分にビシバシとはまってくる。
それにしても今まで読んだ記憶がないというのに最後のオチを知っている話が結構あったのはどういうことだろうか。おそらくはガイドブック系の本でオチの部分だけ紹介されていたのを記憶していただけなんだろうけれども、読み終えてあのオチはこの話のことだったんだと膝をうつことひとしお。オチに感心し、そしてこの話が出典元だったことに気付いて一粒で二度おいしい思い。何だかものすごく贅沢な読書をしましたよ。
「治療」、「最後の演技」、「野牛のさすらう国にて」などがそれ。いやあ、堪能させてもらいました。
ある意味自分にとっては適度に古びてくれたおかげで、素直に楽しむことができたのかも。もちろんブロックの職人技の冴えもあるけれど。
「ベッツィーは生きている」や「本音」における話の着地地点なんて、延々話を引っ張ってきておいてそんなところに落としどころをもってくるかという話なんだけど、うまいなあ。
ラストの「強い刺激」なんかも鬼畜なオチで素晴らしすぎます。
それにしても今まで読んだ記憶がないというのに最後のオチを知っている話が結構あったのはどういうことだろうか。おそらくはガイドブック系の本でオチの部分だけ紹介されていたのを記憶していただけなんだろうけれども、読み終えてあのオチはこの話のことだったんだと膝をうつことひとしお。オチに感心し、そしてこの話が出典元だったことに気付いて一粒で二度おいしい思い。何だかものすごく贅沢な読書をしましたよ。
「治療」、「最後の演技」、「野牛のさすらう国にて」などがそれ。いやあ、堪能させてもらいました。
ある意味自分にとっては適度に古びてくれたおかげで、素直に楽しむことができたのかも。もちろんブロックの職人技の冴えもあるけれど。
「ベッツィーは生きている」や「本音」における話の着地地点なんて、延々話を引っ張ってきておいてそんなところに落としどころをもってくるかという話なんだけど、うまいなあ。
ラストの「強い刺激」なんかも鬼畜なオチで素晴らしすぎます。
コメント
慣れてくるとブロックのオチは読めてくるんですが、わかってても面白いですよね。「偉大なるマンネリズム」とでもいいましょうか。
「ベッツィーは生きている」は、阿刀田高のエッセイ集で紹介されていて、オチまで知ってから読んだんですが、それでも面白かったぐらいですから。
kazuouさん、こんにちは。
オチがわかっていても楽しいってのはある意味、古典落語にも通じるものがありますね。
そういう意味ではブロックも自分の中では古典として位置付いたってことになるのかな。