五十嵐 貴久
ハードカバーが出たのが2003年04月ですから、あっという間に文庫化されました。
一口で言えば、映画「大脱走」の江戸時代版。井伊直弼によって脱出不能の山頂に幽閉された藩士51人と姫。そして彼らに残された時間は一ヶ月。
ハードカバー版を買うかどうか迷っていたのですが、こうして文庫版を読み終えてみると、文庫化されるまで待って良かったと思いました。悪くはないのですが、今ひとつです。
全体の5分の2ぐらいまでが、幽閉されるまでの話で費やされるので、話のテンポが悪いというのがその理由の一つ。さらに、気にしなければよいことなのですが、主人公の年齢が40歳、姫の年齢は25歳と、この時代のことを考えると年寄り過ぎで、若々しすぎる言動と年齢のギャップが気になります。
個々のエピソードにおいて全体的に重みがなく軽いので、なおさらそう感じたのかもしれません。そういったことをふまえると、時代小説とは考えず、気軽なエンターテインメント小説としてみれば、ラストの爽快感も含めて、楽しいお話ではありました。
一口で言えば、映画「大脱走」の江戸時代版。井伊直弼によって脱出不能の山頂に幽閉された藩士51人と姫。そして彼らに残された時間は一ヶ月。
ハードカバー版を買うかどうか迷っていたのですが、こうして文庫版を読み終えてみると、文庫化されるまで待って良かったと思いました。悪くはないのですが、今ひとつです。
全体の5分の2ぐらいまでが、幽閉されるまでの話で費やされるので、話のテンポが悪いというのがその理由の一つ。さらに、気にしなければよいことなのですが、主人公の年齢が40歳、姫の年齢は25歳と、この時代のことを考えると年寄り過ぎで、若々しすぎる言動と年齢のギャップが気になります。
個々のエピソードにおいて全体的に重みがなく軽いので、なおさらそう感じたのかもしれません。そういったことをふまえると、時代小説とは考えず、気軽なエンターテインメント小説としてみれば、ラストの爽快感も含めて、楽しいお話ではありました。
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