目次のどれかに突き刺さったら読んでみてくださいという文章がtwitterのタイムラインに流れてきて、いや、目次以前にこのタイトルだけで突き刺さってくるものがあるよなあと思ったのが樋口毅宏のエッセイ『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』だった。
それでもいちおう目次を調べてみたのだが、やっぱり突き刺さってくるものが多く、これは早速買って読まないといけないなと思った。
樋口毅宏というとだいぶ昔のことになるけれども『民宿雪国』を読んだことがあって、これは面白い小説だったけれども、それ以降はご無沙汰だった。そんなわけでちょっと申し訳無さというのもあったのだが、読んでみるとそんな申し訳無さなどとは無関係に面白い。いやここでいう面白さというのは、うんうん、その気持はよく分かるという面白さだ。もっともそこに書かれているすべてがそうだというわけではない。そもそも筆者は東京育ちでそこに書かれているのは東京に住んでいるからそうだという内容が多い。でもそれでもあの当時の時代性というかあの時代を生きてきたという部分では同じでその同じ部分に深く共感してしまう。とくにタイトルにもある渡辺美里に関する部分なんてとくにそうだ。僕もそう思ってたよ。
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