第一部が終わって第二部が始まった。
第一部は基本的に短編で、毎回AIに関する異なる話が展開し、ヒューマノイド専門の医師である主人公、須藤は主人公とはいえども狂言回し的な存在だった。
が、その須藤自身にも秘密があり、その秘密は須藤の過去に結びついていて、第一部では時折、そんな須藤の過去の話が少しだけ語られることがあったが、それ自身が話の中心となることはなかった。
そしてそのまま第一部が終わってしまう。
もちろん、第一部の終盤、数話にかけてその須藤自身の話が展開していったのだが、それはあくまで須藤が新たな行動を起こすまでの物語で、その後の展開に関しては第二部に委ねられることとなった。
というわけで第二部は須藤自身の物語を中心とした長編となっている。
第一部と比べると、第二部は長編なのでその展開のゆったりさというか毎話毎話何らかの結末が付くというわけではない点でだいぶイメージが違って見える。まだ1巻でしかなく物語は始まったばかりでこれからどうなるのかは2巻以降を待つしかないのだが、須藤自身の物語でもってどんな世界を描いてくれるのだろうか。
巻末に押井守との対談があって、これまた面白い内容になっている。
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