平穏に年を越せる、あるいは新しい年を迎えることができるという自身がまったくない。
今年の夏過ぎぐらいからいろいろありすぎて妻の容態があまり良くない。
まず、近所で人が亡くなりすぎた。
大家さんのご両親が隣の家に住んでいたのだが立て続けに亡くなった。
高齢だったから亡くなるのは仕方がないが、妻は妻なりに大家さんのご両親が近くに住んでいてくれていることに安心感を持っていたのだが、その安心の元が無くなってしまった。
更に追い打ちをかけたのが同じく近所で焼身自殺があったということだ。
その人との交流はなかったのだけれども、焼身自殺である。心の病のない人でもショックを受けるような出来事なのだから、心の弱い妻にとってはかなりのショックだった。
こういう外因的な要因ばかりはどんなに気を配っていても防ぎようがない。焼身自殺なんてされてしまうと、ゲームでいえば無理ゲーすぎてとてもクリアできそうもない展開で、もはや笑うしかない。実際は笑えなくって勘弁してくださいと泣くしかないのだが。
それでも時間が経てば少しは和らいでくれるかとも思ったのだが、そんなことなどなく、今に至っている。
ほかにもまだある。妻は若い頃に占い師に占ってもらったところ、50歳までは生きられないと言われたことがあるらしい。しかも防ぐ手立てはないと言われたそうで、できることならば過去に戻ってその占い師をぶん殴ってやりたい気持ちでいっぱいなのだが、来年妻はその歳を迎えるうえに、その占いを信じている。
妻の母親は相変わらず、妻の病気のことを認めようはせず、病気ではなく性格の問題だと言っている。
義母に、あなたが、統合失調症だと言われたらどう思う、と聞かれた瞬間、ああ、この人は精神病に偏見と差別意識を持っているのだなと悟った。
もちろん、病気だと認めたくはない気持ちは分からないでもないのだが、性格の問題と言われてしまうと病院での治療も無意味なことであるし、妻の苦しみを取り除いてあげることもできなくなってしまう。
妻にとっては今の自分の辛さが病気から来るものであっても性格から来るものであったとしてもどちらにしても苦しさは変わらないのである。死にたいという妻を前にして、安易に自殺をしてはいけないと言うこともできない。
自分の手の届かないところでこうもいろいろと妻を苦しめる要因が起こってくるとさすがに疲れてきた。
そして昨日は飼っていたハムスターが亡くなった。
2年4ヶ月ほど生きていたのでそろそろ寿命がきてもおかしくはなく、しばらく前から弱り始めて来ていたので覚悟をしてはいたのだが、タイミングが悪すぎた。
ハムスターの寿命がきたのだから私の寿命ももうすぐね、とオー・ヘンリー小説のようなことを言い始める。葉っぱならば絵に描くこともできるが生き物となると、代わりのハムスターを買ってきてこっそりと入れ替えておくなんてできやしない。
僕の言葉など信じていない妻に、どうやって語りかければいいのだろうか。
死にたいと思うほどの苦しみをどうすれば少しでも取り除いてあげることができるのであろうかと考え続けているのだが、一方で、これ以上良くなることができないのであれば妻の望む形を取らせてあげたほうがいいのではないかという気持ちもあるのも事実だ。
でも、妻は、本当は生きていたいから死にたいと言うのだろうと思いたい。それでも辛さは変わらないのだが。
明るい希望など持てないけれども、せめて世の中は平穏であって欲しい。
コメント
こんにちは。
今年も今日でお終いですね。
明日になり年が明けても日常は変わりません。
何がおめでたいのか・・たまにモノトーンの
世界を感じてしまいます。
大変な半年でしたね。
私もブログを閉鎖するほどに心を病みました。
奥様の不安や傍で見守る貴方様のお気持ちを考えると
とても切なくなります。
病んでいた私にとって主人の理解やサポートは救いでした。
きっとね、奥様にとっても潜在としてご主人が大きな
存在なのですよ。言葉にできなくても・・。
ご近所や周りの出来事でどうしようもなく翻弄されても
大きな波が収まるのを待つしかないかもしれない。
でも生きていてくれる。
ある日、心が苦しみから逃れ楽になる日が来たらいいな。
うまく言えないけれど・・祈っています。
私も若い頃の占いの呪縛がありました。
全てのエネルギーが止まると言われた年から3年になりますよ。
その年を乗り越えられたら変われるかもしれません。
ふらりんさん、ありがとうございます。
ふらりんさんのほうはご主人様のご理解があってよかったですね。
私の方は、私の気持ちが届かないので途方にくれることが多々あります。
ただ、日々を耐えているままに年も開けました。
何も解決したわけでもなく、どこに向かっていけばいいのかもわからないままですが、まずは自分自身を立て直したいと思っています。
ふらりんさんにも今年が良い年であることを祈っています。