絶対色感

色鉛筆のことで思い出したが、500色の色鉛筆というものがある。今は販売していないのだが、販売を再開する予定はあるらしい。
値段もそれ相応の値段なので、仮に買ったとしてももったいなくて使う勇気はでそうもない。まあそんなせせこましい考えの持ち主は僕ぐらいかもしれないが、並べておいておくだけでもワクワクする。
しかし、仮に買ったとして、そして使おうとしたとしても使いこなすことができるのかといえばはなはだ怪しい。
実際にこの色鉛筆を使って絵を描いたとしても、微妙な色の違いを表すのにこの色鉛筆を使いこなす、いや、必要とする色を500本の中から選び出すことができるのだろうかと思うのだ。
絶対音感というものがある。どんな音を聴いてもその音がどの音なのかを聞き分けることができる人がいる。では、色に関して同じことができる人がいるのだろうか。絶対音感ならぬ絶対色感とでもいえばいいだろうか。
そういう能力の持ち主ならば、例えば写生をしていて、この部分の色はこの色だと500色の色鉛筆から迷うことなく即座に選び、描き続けるのだ。なんだかかっこいい。
もっとも、絶対色感があったとしても絵を描く才能とは別物なので、絵がヘタな場合にはさぞかしがっかりするだろうなあ。

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