妻が転んで両手を打撲してしまったので、買い物はメニュー構成を大幅に変えなければいけなくなってしまった。
両腕とも何かをつかむこともままならないうえに胸よりも上に手を挙げることも傷みを伴うので顔をかくことも困難だ。
突如として妻は介護を必要とする状態となり、僕は介助をする必要がある状態となってしまった。
しかし、いずれ年老いれば妻を介助しなければいけない状態になることもありうるわけで、そうなるまえに、つまり僕自身がまだ元気でいるうちにその日のための事前練習をおこなう機会ができたと思えば僕にとってはそれほど悪いことでもない。まあ、そんなふうに前向きにでも考えなければやっていられないという気持ちもある。
しかし介助といっても、しなければいけないことがそれほど増えるわけでもない。
寝たきり状態になったわけではないので、起き上がる場合はすこし手助けをしてやればいいだけであるし、服の着替えやトイレの介助、洗濯物も、妻が細かな注文をするのを気にしなければ、問題はない。できれば口が怪我をして欲しかったという気持ちもある。洗濯物の干し方に関して妻は注文がうるさいのだ。
食事に関してが一番の問題点だったのだが、食べる分だけ取り皿に取ってあげれば犬食いになるけれども、なんとか食べることができる。
無論、箸で口元に食べ物を持っていってたべさせてあげることもできるのだが、妻としてはあまり僕に負担をかけさせたくはないという気持ちもあるので、自分でできることは自分でさせるようにする。誰にも自尊心というのはあるので、なんでも本人の代わりにやってあげればいいというものでもないのだろう。
コメント