刊行予定一覧を見た時にちょっとだけ気になっていたのだけれども、値段が値段だったので作品集ではなく画集だと思い込んでしまっていた。
で、『海街diary』の五巻を書店に買いに行った時に、平台の上で『海街diary』の隣に置かれていたこの本を見て驚いた。
画集ではなく、吉田秋生の長編作品の番外編を集めた作品集でなおかつ過去の吉田秋生のインタビューを集めた別冊がついて豪華箱入り二分冊の本だったのだ。
漫画の方は既読が多いはずなのでどちらでも良かったのだが、インタビュー集の方は読んでみたい。値段が値段だったので少し躊躇してしまったが、結局買ってしまった。
もちろん後悔などしていない、どころか大いに満足している。やはり、箱入りの本というのはいいなあ。
インタビュー集に収録されたものは古くは『カリフォルニア物語』の連載終了後に行われたもの、新しくはこの本のために行われたものと、30年近くの長い期間に渡っているのだが、吉田秋生の言動は不思議とその期間の長さを感じさせない。
過去に『無敵のライセンス―青春サバイバル・マニュアル』という吉田秋生に対するインタビュー集が出ていたことがあったが、それとは全く別物だ。どうせならこちらも一緒に収録されてくれていたらよかったのだが、しかし、今回は長編作品との対応という部分があるのでやむを得ない面もある。
しかし、中断したままの『河よりも長くゆるやかに』なのだが、中断直後はまだ続きを描くつもりがあったのがつくづく残念なところだ。
もう、『河よりも長くゆるやかに』の続きが描かれることは無いんだろうなあ。
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