『マンガのあなた SFのわたし』萩尾望都

  • 著: 萩尾 望都
  • 販売元/出版社: 河出書房新社
  • 発売日: 2012/2/21

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『音楽の在りて』に引き続いて、萩尾望都の活字の本を読む。
ついこの間、漫画文庫にもなった『バルバラ異界』くらい読めばいいのにと思うのだが、読むきっかけとなる何かが足りないのだろう。
まあ、こうして活字の方を読んでいるうちにそのうちいつか読むきっかけができるんじゃないかと思ったりもしている。
1970年代編ということなのでひょっとして1980年代編とか1990年代編とかが出るのかもしれないが、この本の最後には、この本のために新たに行われた羽海野ちかとの対談が収録されているので、出ない可能性もある。
一部を除いて、漫画家どうしの対談が主なので、漫画の技術論や構成論的な話が出てくるのは当然のことなんだけれども、対談する相手によって同じ技術論であっても焦点となる部分が違っているのがなかなか面白い。
石ノ森章太郎との対談だとコマ割といった部分に焦点があたるが、手塚治虫が相手だとそのような方向へは向かわない。
寺山修二との対談は相手が相手だけに、この本の中では少し異彩を放っているが、題名に「SFのわたし」と付けているだけあって、どの対談においてもSFのことについて何らかの形で触れているところに少し驚いてしまった。
この人はそれだけSFが好きなんだねえ。

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