ハヤカワ・ミステリ文庫

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『プレイバック』レイモンド・チャンドラー last part

前回からの続き女性が何故マーロウのことを「hard」と言ったのかは『プレイバック』における二人の関わり合いを読めばわかる。色気や金や懇願で自分のことから手を引かせようとしながらもマーロウはそれにたなびくことなく、自分の信念を曲げずに自分のや...
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『プレイバック』レイモンド・チャンドラー Part2

前回からの続き『プレイバック』を読んだのは多分、高校生のころだったはずだ。当時は「しっかり」にがっかりしてしまったのだが、高校生だったからチャンドラーの小説を表面的にしか読みとれていなかったせいも多分にあるだろう。ということで、今ならばどう...
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『プレイバック』レイモンド・チャンドラー

訳: 清水 俊二著: レイモンド・チャンドラー販売元/出版社: 早川書房発売日: 1977/08Amazon/bk1強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない。これは一般的に、レイモンド・チャンドラーの遺作となった『プレイバ...
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『火刑法廷』ジョン・ディクスン・カー

長いこと積読で、しかもどこにあるのかもわからない状態になってしまっていたので、新訳版を買って読むことにした。探し出すより買った方が早いというのは真理なんだけれども、まああまり褒められた行為ではないのでできる限りこういう事はしないようにしよう...
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『ギデオンの一日』J・J・マリック

古参のミステリ好きならば読んでいて当たり前だろうけれども、わたしは今まで未読だった。まあミステリといえば密室殺人が一番の花だと思っていた人間なので、密室殺人でもなく、アッと驚くようなトリックがあるわけでもなく、名探偵が活躍するわけでもなく、...
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『ブルー・ドレスの女』ウォルター・モズリイ

物語の雰囲気は悪くないし、主人公の造形も悪くない。主人公は毛嫌いしているが腐れ縁的に主人公を助ける主人公の悪友の存在もなかなか良い。主人公が黒人であること、そして随所で主人公や主人公の友人たちがその事、つまり黒人であるということにおける偏見...
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夜の冒険者たち

著 ジャック・フィニイ販売元/出版社 早川書房発売日 1980-09Amazon/bk1うーん、いかにもジャック・フィニィらしい話だったのだけれども、どうにもこうにも読み方が悪かったのかそれとも、自分自身が小市民になりはててしまったのか、あ...
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ロスト・エコー

著 ジョー R・ランズデール販売元/出版社 早川書房発売日 2008-05-09Amazon/楽天ブックス久しぶりのランズデールの新刊だったので期待をしたのだけれども、音を媒介にして過去を視ることが出来る能力を得た主人公という部分で嫌な予感...
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あなたに不利な証拠として

著 ローリー・リン・ドラモンド駒月 雅子販売元/出版社 早川書房発売日 2008-03Amazon/楽天ブックス読んでみればこれはF・X・トゥールじゃないか。いやトゥールは既に亡くなっているのでローリー・リン・ドラモンドはF・X・トゥールじ...
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完全脱獄

著 ジャック・フィニイ/販売元/出版社 早川書房発売日 2007-09-26Amazon/楽天ブックスジャック・フィニイもフレドリック・ブラウンと同様、ミステリも書いているのにそちらの方はないがしろにされているんだよなあ。といいながら自分だ...
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