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『機械の精神分析医』岡本俊弥

<機械の精神分析医>シリーズ五編とそれ以外の短編五編が収録された短編集。もともとはオンライン・ファンジン「THATTA ONLINE」で掲載された短編を一冊にまとめるにあたって改稿したものだけれども、改稿前のバージョンも先のサイトで読むこと...
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『三体』劉慈欣

まあとにかく評判がいい。なにしろヒューゴー賞を受賞したぐらい、といってもヒューゴー賞を受賞したからといって必ずしも面白いというわけでもないけれども、しかし中国で書かれたSF小説がアメリカのSF賞を受賞するなんてことは今までなかった。もっとも...
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『年上のひと』バスティアン・ヴィヴェス

ひさびさにバスティアン・ヴィヴェスの新作が出た。といってもバスティアン・ヴィヴェスは バラックとミカエル・サンラヴィルたちとトリオを組んで『ラストマン』を描いていてこちらの方は日本でも翻訳されているのでまったくのひさびさというわけではないけ...
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『なにかが首のまわりに』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

ずいぶんと聞きなれない名前の作家だが、ナイジェリアの作家だ。過去に翻訳された作品が何作かあったけれども僕も今回の文庫化で初めて知った作家だった。300ページちょっとのページ数で1242円という値段を考えると本の値段もずいぶんと上がってしまっ...
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『あひる』今村夏子

今村夏子と僕は同じ世界に生きていて、同じ世界を見ているはずなのに、今村夏子が書く世界はどうしてこんなにも僕が見えている世界と違うのだろう。どうしてこの世界をこういうふうに書くことができるのだろう。今村夏子の小説を読むとそう感じてしまう。けっ...
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『満ちても欠けても』水谷フーカ

さだまさしの『ラストレター』も面白かったけれども、沙村広明の『波よ聞いてくれ』も面白い。どちらもラジオ番組を制作するという話だ。もっとも後者のほうはそこから逸脱した部分が多すぎるけれども。水谷フーカの『満ちても欠けても』も深夜のラジオ番組の...
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『違国日記 1』ヤマシタトモコ

評判だったのは知っていたが、いまのところこれ以上新しい作品を開拓するつもりがなかったので素通りしていたが電子書籍で1巻が期間限定無料だったので試しに読んでみたらこれが面白かった。何巻まで出ているのか調べたらまだ4巻までしか出ていない。という...
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『リウーを待ちながら』朱戸アオ

パンデミックを扱った物語というのがわりと好きだ。パンデミックというのは広範囲に広がる流行病のことでペストとか、身近なところではインフルエンザもそうだ。小説でいうと小松左京の『復活の日』とか、マイクル・クライトンの『アンドロメダ病原体』とか。...
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『ゴーストマン 時限紙幣』ロジャー・ホッブズ

読まないといけないなあと思いつつも積読のままだったのだが、ようやく手を付けたら評判通りの面白さだった。犯罪小説なんだけれども、過去の話と現在の話が交互に進んでいく。過去のパートは銀行強盗の話で現在のパートは銀行強盗が盗んだ金を取り戻す話だ。...
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『シンドローム』佐藤哲也

買って読まなければいけないなあと思っているうちに文庫化されてしまった。で、文庫化されたので早速買って読んでみたのだが、これは単行本の方を買うべきだったかなあとちょっと後悔した。というのも文庫化されるにあたって挿絵が省略されてしまったわけで、...
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