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寛容

僕が住んでいる市では市が定期的に家族のための統合失調症教室というものを開いている。妻が統合失調症と診断されそして医療保護入院となった時、タイミングよくこの教室の募集が行われていたので、電話をかけ参加の申し込みを行なった。開催される日がやって...
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善意

善意と悪意とどちらが良いかといえば善意なのだが、善意が必ずしも良いことに繋がるわけではない。むしろ、善意から出た行為だからこそ、多少間違っていたとしてもその間違ったことが見逃されて、全体が間違った方向へと進んでいってしまうこともたまにある。...
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来月の気になる本

ちくま文庫『最終戦争/空族館』今日泊亜瀾幻冬舎文庫『テンペスタ 最後の七日間』深水黎一郎光文社文庫『暗い越流』若竹七海光文社文庫『処刑までの十章』連城三紀彦光文社文庫『大癋見警部の事件簿』深水黎一郎光文社文庫『インサート・コイン(ズ)』詠坂...
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オンリーワン

本を読んでいると、ああ、こういう文章をかくことができたのなら、と思うことがたまにある。ようするに僕が理想とする文章なのだ。そういうことがよくある、のではなく、たまにあるからまだ救いがあって、これがよくある、だったとしたら、自分の文章力のなさ...
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もう一つの時

プログラムを書くことを生業としながらも根はアナログであるということは以前にも書いたが、そういうわけで電子部品よりもボルトとナット、そして歯車の方が好きなのだ。和時計というものがある。いや、今では日常生活で使われることなど無いので、あった、と...
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タツキ

日影丈吉の短編集を少しずつ読んでいる。内容もさることながら、文章が心地よい。普段、僕が使わない言い回しや表現がそこらかしこに点在し、その言葉遣いが僕にとっては新鮮であり、それでいて趣が感じられる文章なのだ。日が暮れると町が目を醒ます……カラ...
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生きている方が楽

自分ではあまり意識していなかったけれども、来年は五十の大台にのる。いつ死んでもかまわない気持ちでいるので五十歳になったからといってどうだというわけではないが、さすがに若い頃に比べて死ぬ確率は高くなる。妻よりも後に死ぬのであれば構わないが、先...
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自立支援医療とマイナンバー

去年も書いたのだが、今年もまた妻の自立支援医療の更新手続きに行く。朝から寝ぼけていたせいか、申請書に印鑑を押したところ、上下の向きを確認したつもりだったのだが上下逆さまに押してしまった。見事に正反対だったので逆にすがすがしい気持ちになるかと...
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口の中の異なる物体

歯を磨いていたら突然、口の中に何か異物が出現し、コトリと歯に当たった。もちろん、口の中にそういった異物が瞬間移動してくることなどあるわけもなく、しばらく前からあやしい感じがしていた歯の詰め物が取れたのだ。以前から少し鈍い痛みも感じていたのだ...
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来月の気になる本

ポプラ文庫ピュアフル『レッド・マスカラの秋』永井するみ中公文庫『風景を見る犬』樋口有介光文社文庫『殺意の構図 探偵の依頼人』深木章子徳間文庫『臣女』吉村萬壱扶桑社ミステリー『ハイキャッスル屋敷の死』レオ・ブルースハヤカワ文庫HM『フィリップ...
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