Vie simple

来月の気になる本

竹書房文庫『べストSF2020(仮)』大森望創元SF文庫『失われた世界【新訳版】』アーサー・コナン・ドイル中公文庫『四捨五入殺人事件』井上ひさし東京創元社『フレドリック・ブラウンSF短編全集〈3〉 最後の火星人』フレドリック・ブラウン早川書...
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『空挺ドラゴンズ 8』桑原 太矩

今回から巻頭に捕龍船「クィン・ザザ」号のメンバーの紹介ページが追加された。もっともここまで読んできたら誰がどんな役割なのかはだいたい把握しているので必要ないといえばないけれどもあるとなんだかうれしい。前巻から始まった新しいエピソードの続きで...
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『バトルグラウンドワーカーズ 3』竹良 実

主人公たちのグループはいわゆる落ちこぼれ集団で戦闘でも使い捨てとしての役割しか与えられないのだが、それでも徐々に主人公を中心としてグループとしてのまとまりができつつある。あいかわらず敵の存在は謎のままだが、前巻から敵にもリーダー的な存在がい...
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『空電の姫君 1』冬目 景

掲載誌が休刊となってしまったためにどうなるのかと危ぶまれた『空電ノイズの姫君』だけれども、別の雑誌に移行してタイトルを少し変えて連載続行となった。一応は『空電ノイズの姫君』は三巻で完結して『空電の姫君』は続編ということなのだが、タイトルとし...
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『氷の轍 北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由』桜木 紫乃

『凍原』と登場人物が重なる桜木紫乃のミステリ。『凍原』では副題が北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂となっていて文字通り松崎比呂が主人公で、今回は同じ第一課の大門真由が主人公となっている。でどちらにも片桐刑事が登場して主人公とともに事件...
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『許されようとは思いません』芦沢 央

積ん読消化。5篇の短編集でどの話も切れ味が良い。あまりにも切れ味が良すぎるので読み終えて釈然としない。言い換えるならば、鎌鼬という妖怪がいるのだが、この鎌鼬に切られたばあい、その切り口があまりにもきれいなので痛みが感じされないといわれている...
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『仙術超攻殻ORION』士郎正宗

再読したいなと思って電子書籍で買ったものの積読にしていたままだったので、反省して読むことにした。もっとも積読にしてしまったのは何しろこの漫画が描かれたのは1991年と二十年近く前のことで、流石に古びてしまっているんじゃないかという懸念があっ...
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『巴里マカロンの謎』米澤 穂信

前作の『秋期限定栗きんとん事件』が出たのが2009年のことだったからなんと11年ぶりの新作。といってもタイトルを見ておや、と思ってしまった。というのもこれまでは春期限定、夏期限定、秋期限定と四季がタイトルとなっていたのに今回は地名である。た...
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『わるいあね 2』三輪 まこと

血のつながった弟を好きになってしまった姉。彼女はその弟を連れ出し無免許で車を運転しそして事故を起こしてしまう。その結果彼女の家族は崩壊し両親は離婚、弟とその双子の妹は母親に、自分は父親と共に暮すこととなる。やがて成人となった彼女はそれ以来友...
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『隠された悲鳴』ユニティ・ダウ

知らない国の小説を読むのは楽しい。誰が言ったか忘れてしまったが、その国のことを知りたければその国のミステリ小説を読むといいという話がある。一般的にミステリは負の面を描いている。良いところだけを知りたいというのも一つの考えかただけれども、それ...
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