ハヤカワ文庫ＪＡ 『トッカン―特別国税徴収官―』高殿円
著: 高殿 円販売元／出版社: 早川書房発売日: 2012/5/24Amazonいろいろな小説を読んでいると感情移入しにくい主人公というのがたまにある。主人公の考え方や行動が自分の好みに合わないというのがその理由の過半数で、残りの部分の大半...
ハヤカワ文庫ＪＡ 
ホンの話 来月の気になる本 2012/10
『翻訳ＳＦウラ講座』大森望 河出文庫『カーリー』高殿円 講談社文庫『よろこびの歌』宮下奈都 実業之日本社文庫『光媒の花』道尾秀介 集英社文庫『私を知らないで』白河三兎 集英社文庫『古城ホテル』ジェニファー・イーガン ＲＨブックス・プラス『パ...
ハヤカワ文庫ＪＡ 『ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会』青柳碧人
著: 青柳 碧人販売元／出版社: 早川書房発売日: 2012/6/22Amazonトマソンにはあまり興味はないのだが、薄い建物には少し興味がある。よむもまあこんなにも薄い建物を建てたものだと、感心すると同時にその薄さに笑いもこみ上げてくる。...
ちくま文庫 『ピカルディの薔薇』津原泰水
著: 津原 泰水販売元／出版社: 筑摩書房発売日: 2012/7/10Amazon『蘆屋家の崩壊』の続編。『蘆屋家の崩壊』の方は集英社文庫から出たものを読んでいたのだが、今回、『ピカルディの薔薇』が、ちくま文庫で文庫化されるにあたって『蘆屋...
扶桑社ミステリー 『クトゥルフ神話への招待』J・W・キャンベルJr他
著: J・W・キャンベルJr.他販売元／出版社: 発売日: 2012/8/1Amazon前日譚という形で映画化されたことでこういう企画が通ったということはありがたいのだが、肝心の内容はというとメインであるはずのジョン・キャンベル・Jrの短編...
漫画 『時間の歩き方(3)』榎本ナリコ
著: 榎本ナリコ販売元／出版社: 朝日新聞出版発売日: 2012/6/7Amazon二巻に引き続いて三巻も読む。基本的には二巻でのエピソードは、ほぼ前巻で完結しているので三巻目をあわてて読む必要はないのだが、読むことが出来るうちに読んでおい...
文春文庫 『天才までの距離』門井慶喜
著: 門井 慶喜販売元／出版社: 文藝春秋発売日: 2012/8/3Amazon美術を扱ったミステリというと真っ先に思い浮かべるのが、北森鴻の作品なのだが北森鴻が亡くなって久しい。特に、＜冬狐堂＞シリーズは一作目二作目が長編だったのに、その...
創元推理文庫 『完全・犯罪』小林泰三
著: 小林 泰三販売元／出版社: 東京創元社発売日: 2012/7/27Amazon解説によると、『大きな森の小さな密室』が売れているらしい。確かに、近所の書店では増刷がかかったオビ付きで、平台の上に置かれていた。小林泰三の本が売れるなんて...
ハヤカワ・ミステリ文庫 『リトル・シスター』レイモンド・チャンドラー
訳: 村上 春樹著: レイモンド チャンドラー販売元／出版社: 早川書房発売日: 2012/8/7Amazon村上春樹がチャンドラーの『長いお別れ』を新たに翻訳しなおした時には清水俊二が省略した箇所などを省略せず忠実に翻訳したということなの...
漫画 『海獣の子供 5』五十嵐大介
著: 五十嵐 大介販売元／出版社: 発売日: 2012/7/30Amazon雑誌での連載は去年の9月に完結していたのだが、それから最終巻である5巻がでるまでに一年近くが経過してしまった。世の中には雑誌上での連載は終わっているのに単行本がなか...