集英社文庫

『宵山万華鏡』森見登美彦

著: 森見 登美彦販売元/出版社: 集英社発売日: 2012/6/26Amazon僕にとって森見登美彦の最高傑作は『きつねのはなし』だ。しかし、たぶんほとんどの人はそれ以外の小説を選ぶだろう。確かに『きつねのはなし』はそれまでの森見登美彦の...
ホンの話

来月の気になる本 2012/8

『2(仮)』野﨑まど メディアワークス文庫『かめくん』北野勇作 河出文庫『ぼくらは虚空に夜を視る』上遠野浩平 星海社文庫『絶望ノート』歌野晶午 幻冬舎文庫『久生十蘭「従軍日記」』久生十蘭 講談社文庫『カラマーゾフの妹』高野史緒 講談社『許さ...
講談社文庫

『猿猴』田中啓文

著: 田中 啓文販売元/出版社: 講談社発売日: 2012/5/15Amazon久しぶりの田中啓文の伝奇ホラーだ。笑酔亭梅寿の<ハナシ>シリーズのような人情系、永見緋太郎が活躍する端正なミステリもたまにはいいが、やはり田中啓文の本領発揮はこ...
講談社文庫

『ドーン』平野啓一郎

著: 平野 啓一郎販売元/出版社: 講談社発売日: 2012/5/15Amazon平野啓一郎の小説を読むことがあるなんて思いも寄らなかった。佐藤亜紀によるパクリ騒動も多少は影響していたが、そもそも平野啓一郎が書く小説はSF、もしくはそれに類...
日常

消え行く命を見守り続けること

命の火が消えていこうとする状況を見守り続けるというのは何度経験しても慣れるということはない。それがたとえ重さ90グラム程度の小さな生き物であったとしてもだ。生活を共にしていたハムスターが息を引き取った。二年前にケージから脱走したことのあった...
漫画

『星を継ぐもの 3』星野之宣

著: 星野 之宣販売元/出版社: 小学館発売日: 2012/4/27Amazon三巻目ともなると、もはや原作とどう違っているのかもさっぱりわからない。いやいや、もともと『星を継ぐもの』しか読んでいないのだから、それ以降の部分を読もうとするの...
メディアワークス文庫

『ネバー×エンド×ロール―巡る未来の記憶』本田壱成

著: 本田 壱成販売元/出版社: アスキーメディアワークス発売日: 2012/6/23Amazon近未来、札幌市は壁に囲まれていた。その壁の中で生活する主人公たちはある日、未来から過去へと向かう少女と出会う。壁に囲まれた街というとシオドア・...
早川書房

『ベヒモス クラーケンと潜水艦』スコット・ウエスターフェルド

訳: 小林 美幸著: スコット ウエスターフェルド販売元/出版社: 早川書房発売日: 2012/6/8Amazon前巻の後をついで順調に面白い。今回はイスタンブールという街を舞台として空間的にはほとんど動かないのだが、イスタンブールはイギリ...
早川書房

『Delivery』八杉将司

著: 八杉将司販売元/出版社: 早川書房発売日: 2012/5/24Amazon八杉将司の『光を忘れた星で』を読まないといけないよなあと思っていたのだけれども、なんとなくきっかけがつかめないうちにずるずると過ごしてきて、それというのも『光を...
東京創元社

『湿地』アーナルデュル・インドリダソン

訳: 柳沢 由実子著: アーナルデュル・インドリダソン販売元/出版社: 東京創元社発売日: 2012/6/9Amazon解説の中で、イアン・ランキンが語っていた言葉が興味深かった。「どこかの国について知りたかったら、その国のミステリを読むと...
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