講談社文芸文庫

『銀色の鈴』小沼丹

著: 小沼 丹販売元/出版社: 銀色の鈴 (講談社文芸文庫)発売日: 2010/12/15Amazon/bk1東京創元社が小沼丹の『黒いハンカチ』を文庫化してくれなかったら、小沼丹という作家の存在など知る由もなかっただろう。もっとも、小沼丹...
日常

ふたたび、母のこと

前回から続く母のことについて書くのはこれで最後とする。ここまで読んだ人は気づいたかもしれない。僕は母の死を悲しんでいない。それどころか僕は母を恨み続けているし、今も憎しみ続けている。物語などで、親を憎しんでいた子が、親の死をきっかけに親のこ...
日常

葬儀

前回から続く葬儀当日。九時頃に父から電話が入る。人数と、留守番の問題だ。人数のほうは三人増え、弁当を三つ追加することで合意する。余る分にはかまわないが、あまり過ぎても困ってしまう。問題は留守番のほうだった。今までの風習・しきたり通りで近所の...
日常

お通夜

前回から続く九時に目を覚まし、コーヒーを入れて飲み始める。1時間程度は寝ることができたようだ。自治会に連絡する文面を見てほしいから来てくれと父から電話がかかってくる。今から思えば、自治会に連絡をしようとしたのが過ちだった。質素に行うのであれ...
日常

母のこと

1月18日午前1時28分、母が亡くなった。ブログの更新が止っていたのはそのせいだ。前日の午前11時頃に家で倒れているところを父が見つけた時には意識はまだあり、ある程度の言葉はしゃべることができていたが、左半身は痙攣していてそのまま救急車で病...
創元ライブラリ

『パラダイス・モーテル』エリック・マコーマック

訳: 増田 まもる著: エリック・マコーマック販売元/出版社:  東京創元社発売日: 2011/11/29Amazon/bk1『隠し部屋を査察して』は異様に面白かったのだけれども、このスタイルでの長編を読まされるのはちょっと勘弁願いたいとい...
角川文庫

『瞳の中の大河』沢村凜

著: 沢村 凜販売元/出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/10/25Amazon/bk1そもそも、目次からして作者の意気込みのような物を感じてしまう。たんなる言葉遊びだろうけれども、こんな遊びをやられてしまう...
文春文庫

『嫉妬事件』乾くるみ

著: 乾 くるみ販売元/出版社: 文藝春秋発売日: 2011/11/10Amazon/bk1ミステリ小説というのはだいたいにおいて作者の頭の中で考え出された事件を元に書かれるものだけれども、ごくまれに実際に起こった事件を元に書かれることもあ...
講談社

『塔の中の女』間宮緑

著: 間宮 緑販売元/出版社: 講談社発売日: 2011/9/21Amazon/bk1最初にガラクタを纏った公爵が登場する。いやガラクタを纏ったというよりもガラクタでできていると言った方が正しい。そして、公爵が歩くたびに身につけているガラク...
早川書房

『リヴァイアサン-クジラと蒸気機関』S・ウエスターフェルド

訳: 小林美幸著: スコット・ウエスターフェルド販売元/出版社: 早川書房発売日: 2011/12/7Amazon/bk1僕は銀背の世代ではなかったので、それほど思い入れは無いのだけれども、銀背の本は何時の日か文庫化されるだろうと思い続けて...
タイトルとURLをコピーしました