中公文庫

『苦い雨』樋口有介

全然気にしていなかったけれども、著者のあとがきや解説によると樋口有介は文庫化されるとかなり手を加えるらしい。『ろくでなし』などは文庫化されるにあたって主人公が柚木草平に変わってしまって柚木草平シリーズの一つになってしまったくらいなので、そん...
文藝春秋

『マンガホニャララ』ブルボン小林

だいぶ前に出ていたのだけれども、書店で見つからなかったのでそれっきり忘れていたのだが、近所の書店で何気なく見つけてしまったので、今さらという気もしたけれども、この人の書くゲーム評は面白かったので漫画評も多分面白いだろうと思い買ってしまった。...
文藝春秋

『はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか』篠田節子

篠田節子は時々SFを書く。なのでもう少し読まないといけないよなあと思いつつ、時々しか書いてくれないのでついつい読むのをさぼるというか後回しにしてしまう。しかし、今回は何しろ題名が題名なので早速読まないといけないよなと思い読むことにした。冒頭...
漫画

『高橋留美子傑作集 運命の鳥』高橋留美子

もの凄く久しぶりに短編集が出たと同時にもの凄く久しぶりに高橋留美子の漫画を読んだ。高橋留美子の漫画は嫌いではないけれども、それほど読んでいない。というのも描く話が大長編となる場合が多いからだ。連載作品は平気で10年近く続く。なのでデビューし...
新潮文庫

『生、なお恐るべし』アーバン・ウェイト

なんだか異様に出版社が一押ししていて、こういう場合、騙されてがっかりする可能性も高いけれども、文庫本だし、タイトルからしてなんだか謎めいていて興味をそそるし、まあ騙されてもいいかと思って読んでみた。で、読み終えてみるとなんとも形容しがたい話...
講談社文庫

『ムーミン谷の仲間たち』トーベ・ヤンソン

ムーミンシリーズに登場するキャラクターそれぞれに焦点を当てた短編集なのだが、必ずしも主要キャラクターに焦点が当たっているわけではない。なのでいつものムーミンシリーズだと思って読むとかなりがっかりするだろう。最初の話はスナフキンが主役で、長年...
漫画

『星が原あおまんじゅうの森2』岩岡ヒサエ

岩岡ヒサエが描くキャラクターは四等身のかわいらしいキャラクターで、『オトノハコ』のようにほのぼのとした物語がぴったりとあうキャラクターなのだが、一方で『土星マンション』のように地表に人間が住むことができなくなり、地上三万五千メートルの上空に...
早川書房

『S-Fマガジン 2011年 09月号』

今月号のSFマガジンは「SFスタンダード100ガイド・PART I」と「サミュエル・R・ディレーニー特集」の二本立てだったので久しぶりに購入。そしたらコードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」が収録されていて驚いた。「SFスタン...
創元推理文庫

『函館水上警察』高城高

江戸という時代が終わり、明治に切り替わって、それから二十年以上が経過した。舞台は北海道、函館。この本を読むと、当時の函館がかなり世界に開かれていたことを知って驚く。東京から遠く離れた場所で、こんな世界があったのだ。海外の外国船が行き交う函館...
RHブックス・プラス

『溺れる白鳥』ベンジャミン・ブラック

前作では事件の真相はわかったものの、犯人がどのようになったのかまでは描かれなかった。今回はそれから数年後。主人公を含め、事件の関係者達のその後が描かれるのだが、総じて全員が不幸になっている。シリーズキャラクターが次々と不幸な目に遭うというと...
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