集英社文庫

ジャージの二人

ジャージの二人長嶋 有著長嶋有 の「ジャージの二人」と聞いてすぐに連想したのがジェローム・K・ジェロームの「ボートの三人男」であります。しかしなんで連想してしまったのかよく判らない。「ジャージ……」は二人で「ボート……」は三人と数すら合わな...
創元SF文庫

キャプテン・フューチャーを読むよ(6)

鉄の神経お許しを他全短編エドモンド・ハミルトン著 / 野田 昌宏〔ほか〕訳一時は全集の完結を諦めていました。紀田順一郎によれば、「出す出すといってなかなか出さない東京創元社」ですから。でも、待った甲斐がありました、いや実際は待ってなどいなく...
新潮文庫

寝ても覚めても本の虫

寝ても覚めても本の虫児玉 清著別にけちをつけるつもりはないのだけれども、こうして文章に書いてしまうとけちをつけているようにしか見えないわけで、困ったものですがまあ仕方ありません。要するに物足りないわけですよ。児玉清が海外の本も原著で読むほど...
早川書房

壁抜け男

壁抜け男マルセル・エイメ著 / 中村 真一郎訳何が驚いたって、翻訳者である中村真一郎のプロフィールをみて驚いた。「モスラ」の原作者として知られている。知らなかったよ。中村真一郎といえば、私の中では福永武彦・丸谷才一との共著「深夜の散歩」の作...
講談社文庫

吉田電車

吉田電車吉田 戦車〔著〕漫画の方は読まなくなって久しいのに、活字の方はしっかりと読んでいるというのは作者にたいしてものすごく失礼な事をしているような気にもなるのだけれども、まあいいか。まさか続きが出るとは思わなかったのだけれども、続きが出た...
早川書房

狼の一族

狼の一族若島 正編異色作家短編集シリーズの一つとしてみると、どうも居座りが悪いような気がする。十七巻までが五十年代・六十年代が中心の作品選択だったのに対して、この年代の作品だけではなく新しい作品も含まれていることがそう感じさせてしまうのだ。...
集英社文庫

となり町戦争

となり町戦争三崎 亜記著ある日突然、主人公の住む町の広報でとなり町との戦争が告知される。しかしとなり町への行き来にはなんの支障もなく、実際に戦争が行われているという気配は全く感じられないのに、広報上での戦死者の数は少しずつ増えていく。こんな...
ハヤカワ文庫JA

マルドゥック・ヴェロシティ

マルドゥック・ヴェロシティ 1冲方 丁著マルドゥック・ヴェロシティ 2冲方 丁著マルドゥック・ヴェロシティ 3冲方 丁著一巻を読み始めたのが三巻が出た後だったので、三週連続刊行されても全然意味が無く、一気に三巻を読み切ってしまったわけなんだ...
早川書房

SFが読みたい! 2007年版

SFが読みたい! 2007年版SFマガジン編集部編今年も出ました「SFが読みたい!」の2007年版です。去年はどうだったかなどと振り返ったりもするとなかなか面白い発見があったりするのですが、というか去年の内容などきれいさっぱり忘れていました...
河出文庫

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

<ペリー・ローダン>シリーズは読んでいないのですが、最近の<ペリー・ローダン>シリーズはタイトルだけを見ると、「月面脳ネーサン」「地球最後の奇術師」「アルクトゥルス事件」等々なかなか魅力的だったりもします。で、今月はというと、タイトル以前に...
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