GA文庫

ジョン平と去っていった猫

ジョン平と去っていった猫大西科学著まさかこんなにも早く出るとは思わなかった「ジョン平とぼくと」の続編。陽素という物質によって魔法を使うことが出来るということと、動物を使い魔として扱うことが出来る。この二つがこのシリーズの大きな設定なのですが...
文春文庫

アンノウン

アンノウン古処 誠二著なんだか新刊が出るたびにどんどんと著者の紹介文が短くなっていくような気がする古処誠二のデビュー作。自衛隊内部における盗聴事件の謎を追う話でありながら、文庫にして二百ページちょっとという非常に短い話。これが福井晴敏だった...
新潮文庫

東京夜話

東京夜話いしい しんじ著いしいしんじは「麦ふみクーツェ」から入ったので、この本を読んで愕然としました。「トリツカレ男」や「ぶらんこ乗り」以前のいしいしんじがこんな話を書いていたとは。封印してしまったのか、それとも開けっぴろげにしてしまった引...
ホンの話

来月の気になる本 2007/2

「ラビオリ・ウエスタン(仮)」森橋ビンゴ ファミ通文庫「チョコレートゴシップ」森橋ビンゴ 角川書店「赤江瀑短編傑作選〈恋愛官能〉編」禽獣の門(仮)」赤江 瀑 光文社文庫「盲目の理髪師【新版】」ディクスン・カー 創元推理文庫「水に描かれた館」...
創元推理文庫

黄金の灰

黄金の灰柳 広司著今回はシュリーマンのお話なんだけど、語り手はシュリーマン本人ではなくてシュリーマンの奥さんという部分が曲者。話としては面白いんだけれども、柱となる部分が二つあるのにそれぞれが密接に関係しているわけでもなくというか、分離しち...
角川文庫

新世界

新世界柳 広司〔著〕うむむむ、これは扱っている題材が題材だけにミステリの部分が支えきれなくなっているような気がする。かといって失敗作かといえば全然そうではなくって、ミステリである必要さえ無いんじゃなかろうかと思わせられてしまうのだ。オッペン...
創元推理文庫

はじまりの島

はじまりの島柳 広司著「贋作『坊っちゃん』殺人事件」の時は、その贋作っぷりに感心しながらも「坊っちゃん」の世界に殺人事件を持ち込んだことに対する違和感をぬぐい去ることができなくて読み終えてもなんだかすっきりしない物があって、柳広司の作品は肌...
映画

ステイ

ステイを観ました。精神科医のサムは同僚が休暇中の間、彼女が看ていた患者を担当することとなった。その患者、大学生のヘンリーはサムに会うなり、今日は午後に雹が降ると言い帰ってしまう。そして午後になって雹が降り出す。次に出合ったときヘンリーは今週...
角川書店

夜は短し歩けよ乙女

さて、いつまで続くのかはわかりませんが、今年もぼちぼちと読んだ本の感想という形で書きたいことを淡々と書き連ねていくことといたします。記事の更新は去年と同様、毎週月曜日から金曜日まで12:30分に行いますが、更新されなかった場合は、まあ大目に...
ホンの話

閑話

ミシェル・ビュトールの「時間割」は百ページほど読んだところで中断状態。イーガンの「ひとりっ子」に手を出してしまったのが原因なのだけれども、はたしてオレは「時間割」を読み切ることが出来るのだろうか。そもそも積読状態なのはこの本だけではなく、こ...
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