角川ホラー文庫

姉飼

姉飼遠藤 徹〔著〕出た当初から気になってはいたものの、ホラーだということとあの表紙のせいで読まずにいました。とはいえ、どうしようもなくひかれるなにかがこの本にはあり続けたのであります。夜店で売られる「姉」。「姉」と呼ばれ、人と同じ姿をしてい...
SFノベルズ

原始惑星への脱出

原始惑星への脱出ジョン・ブラナー原作 / 村田 靖子訳アメリカで出版されたSF小説に対して与えられるヒューゴー賞という賞があるのですが、受賞した長編はほとんど大抵翻訳されます。このほとんどというのが実にくせ者で、近年の受賞作がまだ翻訳されな...
講談社文庫

プラネタリウムのふたご

プラネタリウムのふたごいしい しんじ〔著〕前作の「麦踏みクーツェ」にあったレイ・ブラッドベリ分が減って、宮沢賢治分が増大した感じ。主人公の双子の名前がテンペルとタットル。いかにも宮沢賢治らしい名前の付け方なんだけど、まあこれはテンペルタット...
講談社文庫

せちやん 星を聴く人

せちやん川端 裕人〔著〕これはなんとも切なくなるお話です。時代的には現代が舞台かと思っていたら読み始めていきなり仮面ライダーV3なんて言葉が飛び出してきて、いきなりノスタルジックなわけですよ。まあ小学生でV3となるとだいたい主人公と同じ時代...
ハヤカワ文庫SF

七王国の玉座(4)

七王国の玉座 4ジョージ・R.R.マーティン著 / 岡部 宏之訳とうとう、物語が大きく動き始める。まあ、仕方ないと言えば仕方ないのだけれども、動き始める為にはこの人に死んでもらうしかなかったんだよなあ。わりと気に入っていたので生きていて欲し...
光文社文庫

林真紅郎と五つの謎

林真紅郎と五つの謎乾 くるみ著「猫丸先輩の推測」の時も感心したのですが、この本もシンクロ推理という設定を持ち込んだおかげで、偶然という要素を自由に使いこなすことが出来るようになっている部分が素晴らしい。とはいっても、推理の過程で「シンクロす...
ハヤカワ・ミステリ文庫

オールド・ディック

「オールド・ディック」L・A・モース著本棚の奥に眠っていたので取り出してパラパラと読み出したところ、どんな内容だったのかすっかり忘れていることに唖然とするも、いや、これが読み始めたら面白くってどうにも途中で止めることが出来なくなってしまい、...
新潮文庫

十一月の扉

十一月の扉高楼 方子著「十月はたそがれの国」「十月のゲーム」「十月の西」などと、十月はブラッドベリが占有してしまっているし、「12月の扉」はディーン・R・クーンツが使ってしまっているから残された扉は十一月しかない。などという戯言とはまったく...
講談社

SPEEDBOY!

SPEEDBOY!舞城 王太郎著「みんな元気。」以来なのでほぼ二年ぶりの舞城王太郎の新刊。講談社BOXという新しいレーベルから出たのはいいけれども、レーベルの方には興味ないので、値段と薄さに不満ですよ。そりゃまあこの箱の造りをみればコストが...
ハヤカワ文庫SF

七王国の玉座(3)

七王国の玉座 3ジョージ・R.R.マーティン著 / 岡部 宏之訳最初は単なる親バカな母親に過ぎないと思っていたケイトリンが思いのほか大活躍。あれだけの旅路をこなす体力もさることながら、ティリオンに正体をばらされながらも知己でもって状況を逆転...
タイトルとURLをコピーしました