岩崎書店

超世界への旅 日本のSF短編集

超世界への旅福島 正実編 / 寺沢 昭絵おお、これは昔懐かしいSF。子供の頃読んだSFの薫り漂う短編集ですよ。こうして読み終えてみると、福島正実の作品はほとんど読んでこなかったにもかかわらず、福島正実が関わったSFは読み続けてきたわけで、福...
早川書房

メランコリイの妙薬

メランコリイの妙薬レイ・ブラッドベリ著 / 吉田 誠一訳やはり全盛期のブラッドベリはいいなあ。隔月刊で刊行される異色作家短編集ですが、本来ならば来月の十一月に出る予定だったブラッドベリとレイ・ラッセルの二作品、何故かひと月早い十月に出てしま...
創元推理文庫

ハマースミスのうじ虫

ハマースミスのうじ虫ウィリアム・モール著 / 霜島 義明訳瀬戸川猛資が「夜明けの睡魔」で褒めていたということだったのだけれども、「夜明けの睡魔」も「夢想の研究」も読んでいるくせにそのことに触れた文章が全く覚えていない。フレッド・カサックの「...
竹書房ゼータ文庫

ヤクザガール・ミサイルハート

ヤクザガール・ミサイルハート元長 柾木著 / 緒方 剛志イラストSFマガジンに掲載された短編はちょっとひねった作品だったのですが、こちらはひねりなしのど真ん中のボーイミーツガール。あまりにど真ん中過ぎたので逆に新鮮に感じてしまいましたよ。た...
集英社文庫

ハナシがちがう!

ハナシがちがう!田中 啓文著落語とミステリというと、北村薫の<円紫師匠と私>シリーズを思い出すのだけれども、同じ落語とミステリという組み合わせでもこちらはアレとは対極に位置する作品。上品な北村薫に対して下品な田中啓文、駄洒落こそは封印してあ...
ホンの話

来月の気になる本 2006/11

「病の世紀」牧野 修 角川ホラー文庫「姉飼」遠藤 徹 角川ホラー文庫「壜の中の手記」ジェラルド・カーシュ 角川文庫「僕と先輩のマジカル・ライフ」はやみねかおる 角川文庫「神は沈黙せず(上)(下)」山本 弘 角川文庫「贈る物語 Wonder ...
講談社文庫

そして五人がいなくなる

そして五人がいなくなるはやみね かおる〔著〕ま、正直本音を言えばお話としては物足りないんだけれども、そんな事言うのは野暮な話だよなあ、やっぱり。最初っからどんな傾向の話なのかわかっていたんだしね。個々の謎も解き明かされてみれば納得出来る反面...
東京創元社

八月の熱い雨 便利屋奮闘記

八月の熱い雨山之内 正文著第一短編集『エンドコールメッセージ』のような、特に「風の吹かない景色」のような二転三転する濃厚なミステリとは一転、ミステリ色は多少薄まったけれども、読後感の良い良質の物語。主人公が「探偵」ではなくあくまで「便利屋」...
文春文庫

神のロジック 人間のマジック

神のロジック人間(ひと)のマジック西沢 保彦著とにかく卑怯というか反則技な本です。いや何が反則かって、表紙の絵が加藤直之なのであります。ただでさえ気になる作家の西澤保彦である上に表紙が加藤直之。もうどうにでもしてくれと言わんばかりの組み合わ...
光文社文庫

プレシャス・ライアー

プレシャス・ライアー菅 浩江著今回は駄目な方の菅浩江。菅浩江ファンか、SFが好きでない人にはお薦め出来るだろうけど、それ以外に人には不可かな。しかし、ネタ的には賞味期限ぎりぎりといったところなので、読もうと思っているのならば今を逃すと後は腐...
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