角川文庫

アラビアの夜の種族

アラビアの夜の種族古川 日出男著今回は、誤読をしよう。というわけで、この本は枠物語がむちゃくちゃ面白いのであります。なんといっても元となっているのはウィザードリィのノベライズ「砂の王」なのですから、ウィザードリィというゲームに寝食忘れてはま...
ハヤカワ文庫SF

カズムシティ

カズムシティアレステア・レナルズ著 / 中原 尚哉訳前作の「啓示空間」は、ハヤカワ初の千頁越え文庫と、青背でも白背でもないSFという二つの点で話題性があったのだけども、今回は前作よりもちょっとだけページ数が増えたというだけで、これじゃ単に読...
河出文庫

ほとんど無害

ほとんど無害D.アダムス著 / 安原 和見訳なによりも大森望の解説を読んでうなってしまった。うーむ、「さようなら、いままで魚をありがとう」やこの本を、旅の終わりの結末としてみれば悪くない話だなあと思ってしまったのはやっぱり歳をとったせいだっ...
早川書房

イリアム

イリアムダン・シモンズ著 / 酒井 昭伸訳シモンズ先生の力量がなかったならばここまでまともな作品にはならなかったような気がする。あるいはシモンズ先生の筆が滑りまくったのか。とある現象に対して量子力学的に不可能だと登場人物につっこみを入れられ...
ホンの話

来月の気になる本 2005/9

司書つかささんの「業務日誌」経由で論創社の「ダーク・ファンタジー・コレクション」が始まるのを知る。って、第一回配本は今月末じゃん。仁賀克雄監修というところが何ともいえない味を出しているんだけど、C・L・ムーア短編集はいいなあ。「シャーロック...
扶桑社ミステリー

奇術師の密室

奇術師の密室リチャード・マシスン著 / 本間 有訳微妙にツボをはずしているというか、他社がめぼしい作品の版権をかっさらっていった後の残りの作品の中から探し出しているかのような作品セレクションをしているようにも思える扶桑社ミステリー。そこはか...
角川文庫

バッテリーV

バッテリー 5あさの あつこ〔著〕長いこと待たされるだろうと思っていたのですが、意外と早く文庫化されました、しかも短編のおまけ付き。この分だと最終巻は来年の映画公開と同じタイミングあたりになるのかもしれません。まあ、おまけの短編は時間軸とし...
ハヤカワ文庫JA

やみなべの陰謀

やみなべの陰謀田中 哲弥著全五話の短編が最後にはうまいこと繋がる時間SFなんだけれども、あれやこれや細かいところがどういう風に繋がったんだろうと突き詰めて考えようとすると、どうも細かい部分が省かれすぎてうまいこと繋がらなくって、なんだかもの...
ハヤカワ文庫FT

虐げられしテクラ

虐げられしテクラスティーヴン・ブルースト著 / 金子 司訳毎回毎回手を変え品を変え、ファンタジーの世界にいろんな物を持ち込んでくるんですが、今度は夫婦問題と革命を持ち込んできましたか。主人公は体制に反発しながらも体制の中でなんとかうまくやり...
漫画

さんさん録2

さんさん録 2こうの 史代著妻に先立たれた主人公が息子家族と同居し、慣れない主夫生活をはじめるこの物語も二巻目ともなると主人公参平の主夫ぶりも板に付き、ますます面白くなってきたところですが残念ながらこの巻で完結。相変わらず突然の不意打ち的な...
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