電撃文庫

キノの旅

キノの旅 9時雨沢 恵一〔著〕わたくし、あとがきが大好きです。どのくらい好きかというと高校の時の読書感想文に式貴士の「カンタン刑」を選んで書いたぐらい好きです。式貴士といえば「長いあとがき」です。式貴士の本には短編一本分くらいの分量のあとが...
角川書店

暴走する物語

シャングリ・ラ池上 永一著SF専門誌である「SFマガジン」に「これはSFではない。」という大胆不敵な広告を載せて別の出版社である角川書店の雑誌で連載を開始した「シャングリ・ラ」がようやく一冊の本としてまとまりました。大胆な宣言と、長編では初...
ハヤカワ文庫SF

ディアスポラ

伊坂幸太郎の「魔王」が出ていますが、今回は見送り。伊坂幸太郎よりもアヴラム・デイヴィッドスンの「どんがらがん」ですよ。国書刊行会からは〈未来の文学〉シリーズ第1期完結となるR・A・ラファティの「宇宙舟歌」も近々出る予定ですし。というわけでS...
創元SF文庫

みんな行ってしまう

みんな行ってしまうマイケル・マーシャル・スミス著 / 嶋田 洋一訳創元SF文庫から出るということがわかっているのについついヴィレッジブックスのコーナーを探してしまいましたよ、この本を買うときに。「スペアーズ」がずっと積読のままなので、今回が...
創元SF文庫

キャプテン・フューチャーを読むよ(4)

フューチャーメン暗殺計画 危機を呼ぶ赤い太陽エドモンド・ハミルトン著 / 野田 昌宏訳キャプテン・フューチャー全集において「異次元侵攻軍迫る!」は、カップリングされた作品の条件の悪さも手伝ってシリーズ屈指の出来の悪さだったけれども、「フュー...
河出文庫

塵よりよみがえり

石持浅海の新刊が出ていたので買いに出かけ、現物を書店で見て自分の目を疑いました。って、「啓示空間」の時と同じパターンなので、お前の目はそんなに信用できないのかとつっこまれそうなんですが、見た物をそのまま信用するなんて非科学的ですよ、とごまか...
ホンの話

創元推理の近刊2冊

Lazyさんのところで、森雅裕の「モーツァルトは子守唄を歌わない」が絶版という文章を見て、こいつは乱歩賞を取っているから講談社の乱歩賞全集に収録されているはずで、絶版じゃないと思い調べてみたらびっくり仰天。第31回乱歩賞に東野圭吾の「放課後...
ハヤカワ文庫JA

今日も空は青いのか?

発展途上国では三秒に一人、命が失われているといいます。同時に、発展途上国では三秒に七人、新しい命が生まれています。どちらも貧困がその理由です。子供の死亡率が高いためと、子供の数=労働力の多さであるために、生めよ増やせよ。死をくい止めるよりも...
ハヤカワ・ミステリ文庫

魔術師を探せ

どうせならば「魔術師が多すぎる」の方を復刊してくれれば良かったのですが、律儀にというかダーシー卿シリーズの最初の話の方を復刊してくれたってことはそのうち「魔術師が多すぎる」も復刊してくれるということなのだろうか。しかし、今読んでみると「魔術...
講談社文庫

猫丸先輩の推測

さて、ようやく「啓示空間」を読み始めました。物理的に読み辛いのに反して内容の方は読みやすいのでホッとしていますがまだ150ページほど読んだだけです。読みやすいといえば、この本も。猫丸先輩の推測倉知 淳〔著〕東京創元社から講談社へと移籍したの...
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