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『BABEL 3』石川 優吾

人気が無いと続けることができないというようなことを作者が言っていたので毎回毎回ひやひやしながら読んでいるわけだが、まずは三巻がでた。前巻の途中から犬飼現八が登場したわけだが、舞台は安房から離れて別の場所に移る。その場所というのが城塞都市のよ...
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『失われたものたちの国で』深沢レナ

本を読むときに、そこに書かれている内容をどうやって理解するか。僕の場合は理屈を手がかりに書かれた内容を理解しようとする。小さい頃からSFや本格ミステリ小説が好きだったのは理屈を手がかりに読むことができた、というのも大きいいのだろうとおもう。...
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『深海の宇宙怪獣』スタージョン

ふとした偶然からシオドア・スタージョンの『原子力潜水艦シービュー号』を福島正実が児童向けにリライトした本があることを知った。それが『深海の宇宙怪獣』だ。しかしそこで疑問に思ったのは『原子力潜水艦シービュー号』では宇宙怪獣など登場しないのにな...
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『一人乗り紙ひこうき』岸田今日子

『二つの月の記憶』を読んで初めて岸田今日子が俳優としてだけではなく作家としても素晴らしいものを残してくれたことを知った。それまで僕は岸田今日子という人をムーミンの声の人で女優でもあった人という認識しかなかったのだ。『二つの月の記憶』が出たの...
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『巨神覚醒』シルヴァン・ヌーヴェル

前作の『巨神計画』は僕の想像していたものと少し違っていたので、読み始めて少し戸惑ってしまったけれども、結果としては面白かった。で、次作が出たので早速読んでみることにしたわけだが、いろいろと驚くというか予想外の展開をしたので、なるほどなあと思...
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『P.S.アイラブユー』谷川史子

電子書籍で無料だったので読んでみた『おひとり様物語』が面白かったので気になる作家になった谷川史子。で、とりあえず『P.S.アイラブユー』は一巻で完結している短編集だったので読んでみた。大きく分けて二つの話が載っている。一つは前編・後編、いや...
Vie simple

来月の気になる本

ハヤカワ文庫SF『火星無期懲役』S・J・モーデン河出文庫『脳人間の告白』高嶋哲夫河出文庫『毒薬の輪舞』泡坂妻夫宝島社文庫『連続殺人鬼カエル男ふたたび』中山七里キノブックス文庫『シンドローム』佐藤哲也創元推理文庫『泡坂妻夫引退公演 絡繰篇』泡...
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『パンダ探偵社 1』澤江ポンプ

タイトルからしてなんだかほんわりとしてしまいそうになる。表紙にもパンダの耳と目を持った人物が描かれている。これはひょっとしてギャグ漫画なのだろうかと思ったのだが、読み始めてすぐにそんな思いは間違っていることを思い知らされる。意識も身体も徐々...
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『ヘルボーイ・イン・ヘル:死出三途』マイク・ミニョーラ

アメコミの場合、一作か二作ほど翻訳されておしまいになってしまう場合が多いけれども、なんだかんだいって、ほとんどすべての作品が翻訳されたヘルボーイシリーズ。アメコミには珍しく、話と絵の両方を担当したマイク・ミニョーラの作風が日本でも受け入れら...
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『猫が足りない』沢村凛

主人公は就職浪人中の青年。そして主人公がひそかにミセス不機嫌と名付けている四元さんとコンビを組んで日常の謎を解決するという連作ミステリ。というと間違ってはいないけれども中身は全然かけ離れている。四元さんは大の猫好きでありながら家庭の事情で猫...
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