C’est combien

菜時記 長月/丙辰

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合...
Vie simple

切羽詰まってきました

少しずつ容態が悪くなっていた妻なのだが、家に帰ってくるなり明日は病院に行くからそのまま入院になると言い出した。あれほど行くのを嫌がっていた病院に、自発的に行くと言い出して時点ですでにおかしいと感じた。そもそも今の通院している病院は入院施設の...
histoire

AIの遺電子 RED QUEEN 1

第一部が終わって第二部が始まった。第一部は基本的に短編で、毎回AIに関する異なる話が展開し、ヒューマノイド専門の医師である主人公、須藤は主人公とはいえども狂言回し的な存在だった。が、その須藤自身にも秘密があり、その秘密は須藤の過去に結びつい...
histoire

アナモルフォシスの冥獣

駕籠真太郎は作風的に苦手なのだけれども、それでも『フラクション』はとりあえず読んだ。漫画であること、そしてその漫画で表現できることを活かしたミステリでありつつも、やはりエログロの人である駕籠真太郎の漫画に違いはなかったので、その延長線上にあ...
histoire

名もなき王国

『魔術師たちの秋』以来、倉数茂の五年ぶりの新刊。発売前にいきなりネット上で期間限定とはいえ全文無料公開して、大丈夫なのかと心配したりもしたけれども、作者からしてみれば、まずはとにかく読んでもらいたいという気持ちからのことだったのだろう。僕は...
histoire

世紀末鬼談

怪談+<滝沢紅子>シリーズ+<もしもし倶楽部>シリーズを集めた雑多な作品集。長編版の<滝沢紅子>シリーズを読んだので、ついでに短編のほうも再読しようと、いや、正直に言うとこの本、読んだことがあるのか記憶にない。ので初読といったほうがいいかも...
C’est combien

菜時記 長月/戊申

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合...
histoire

不死の猟犬 6

六巻目に入って驚く展開をした。前半は前巻からの続きで、絶対零度で冷却させられ風鈴たちの奪回である。奇襲が成功したかのように見えたが反撃をくらい、本部隊は撤収、回収部隊は独自の判断で行動しなければいけない状況において、さらに強敵が登場し、絶体...
histoire

ダンジョン飯 6

4巻で当初の目的である赤龍を倒し、食べられてしまった妹を蘇生させ、なおかつ龍を調理して食べてしまうという表面上の目的もしっかりと達成させめでたしめでたしとなったわけであるが、だからといって物語がそれで終わりになるのかといえばそんなことはない...
histoire

バディドッグ 3

細野不二彦が人工知能(AI)に挑む。ということで毎回毎回新作を発表するにあたって今までにないジャンルから題材を持ってきて相変わらず凄いなあと感心するばかりなのだが、その一方で、今回は人工知能である。ちょっと不安にも思いながら読み続けてきたの...
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