Vie simple

10月3日

今日は前回のときに頼まれた長袖のTシャツを持っていく。前日の夜の妻のタンスを開けまくってようやく二枚見つけることができた。どちらが良いのかわからないし、妻は肌に当たるとチクチクするからといって首元の洗濯表示タグを切ってしまうので綿100%な...
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10月1日

台風一過の翌日。時計がほしいと言っていたので仕事に出かける前に時計を持って病院に行く。持っていく時計は、二週間ほど前に妻が、どういう理由なのかはわからないけれども欲しいと言って買った時計だ。使っている目覚まし時計の調子が悪いのでデジタルで機...
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入院

朝八時に来てくださいということだったので、妻を促して家を出る。妻は午後遅くの受診でいいでしょ、というのだが、そういう訳にはいかない。とはいえども、内科のときと違って、精神科へはぐずりもせずに素直に行ってくれる。待合室で待っているとしばらくし...
Vie simple

前日

昨日の夜、妻はジブレキサを一錠飲んでくれたように見えるのだが、しばらくして台所に行き、水を流す音が聞こえた。ひょっとしたら口に入れたけれどもそのまま飲み込まず、僕がいなくなったあと、吐き出したのかもしれない。飲んでいれば翌朝も眠っているはず...
Vie simple

生まれてなんか来たくはなかった

先週から妻のことで頭がいっぱいです。木曜日に妻ひとりで精神科に受診したのだが、家に帰ってきてからどうだったのかその内容について聞いてみても要領が得ない。とくに新しく薬を処方してもらったわけでもなく、一ヶ月後に薬を新しくしてみましょうというよ...
C’est combien

菜時記 長月/丙辰

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合...
Vie simple

切羽詰まってきました

少しずつ容態が悪くなっていた妻なのだが、家に帰ってくるなり明日は病院に行くからそのまま入院になると言い出した。あれほど行くのを嫌がっていた病院に、自発的に行くと言い出して時点ですでにおかしいと感じた。そもそも今の通院している病院は入院施設の...
histoire

AIの遺電子 RED QUEEN 1

第一部が終わって第二部が始まった。第一部は基本的に短編で、毎回AIに関する異なる話が展開し、ヒューマノイド専門の医師である主人公、須藤は主人公とはいえども狂言回し的な存在だった。が、その須藤自身にも秘密があり、その秘密は須藤の過去に結びつい...
histoire

アナモルフォシスの冥獣

駕籠真太郎は作風的に苦手なのだけれども、それでも『フラクション』はとりあえず読んだ。漫画であること、そしてその漫画で表現できることを活かしたミステリでありつつも、やはりエログロの人である駕籠真太郎の漫画に違いはなかったので、その延長線上にあ...
histoire

名もなき王国

『魔術師たちの秋』以来、倉数茂の五年ぶりの新刊。発売前にいきなりネット上で期間限定とはいえ全文無料公開して、大丈夫なのかと心配したりもしたけれども、作者からしてみれば、まずはとにかく読んでもらいたいという気持ちからのことだったのだろう。僕は...
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