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『往生際の意味を知れ! 1』米代 恭

『あげくの果てのカノン』の米代恭の新作が出た。前作は設定としてはSFだけれどもそこで描かれているのは男女のいびつな恋愛で、しかしSF設定の部分が絶妙に主題と融合していて面白かったのだが、じゃあ今度の新作はどうなのかというと今のところはSFで...
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『サマータイムレンダ 10』田中 靖規

前巻で敵側についていろいろと明らかにされて、いよいよもって終盤が近くなってきた。ひょっとしたら10巻できれいに終わるのかなと思っていたが、さすがに一冊分の分量で終わりきれるわけでもなくって、作者のあとがきでは10巻構想だったと書かれていたけ...
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『椎名誠[北政府]コレクション』椎名 誠

どこかで椎名誠のSFはしっかりと読まないといけないなと思っていたので、こういう形で北政府ものが一冊にまとめられたのは大変ありがたい。といいながらもしばらく積読してしまっていたのだが。椎名誠の北政府ものの短編だけを集めたものなので長編がまだ残...
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『サターンリターン 3』鳥飼 茜

自殺した元カレのことを小説に書いて世に出たもののそれ一作だけでそれ以降、新しい作品を書くことができなくなってしまった主人公が、元カレに8人の元カノがいた事を知り、自殺した元カレ、アオイのことを知るために8人の元カレに会うことにした主人公だが...
Vie simple

来月の気になる本

創元SF文庫『ランドスケープと夏の定理』高島雄哉創元推理文庫『指差す標識の事例 上下』イーアン・ペアーズ創元推理文庫『死の快走船』大阪圭吉創元推理文庫『短編ミステリの二百年3』小森収編竹書房文庫『キスギショウジ氏の生活と意見』草上仁ちくま文...
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『竜女戦記 1』都留 泰作

都留泰作の新作。なんだけど、実は都留泰作の過去の作品って『ナチュン』も『ムシヌユン』も一巻しか読んでいない。『ナチュン』は絵が好みじゃなかったということも大きいけれど『ムシヌユン』は主人公のダメさ加減が受け入れられなかった。じゃあ自分の好み...
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『重版出来! 14』松田 奈緒子

この巻に入って物語が大きく変化した。一つは主人公が担当を外れる、という話でそれは同時に漫画家の精神的な問題が発生したというエピソードを伴ってで、なかなか赤裸々な展開だ。しかし、僕にとってはもう一つの展開のほうが興味深く、それはこの漫画がいま...
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『ラジオ・ガガガ』原田ひ香

ラジオ番組を題材とした物語が好きだ。小説でいえばさだまさしの『ラストレター』や、若竹七海の『みんなのふこう』。いとうせいこうの『想像ラジオ』も含んでもいいかな。漫画だと沙村広明の『波よ聞いてくれ』や、水谷フーカの『満ちても欠けても』、短編だ...
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『ウォーキング・キャット 1』北岡 朋

タイトルだけを見れば歩く猫、あるいは猫の散歩といった感じでほのぼのとする漫画のようだけれども、中身はそれとは全く正反対、いや多少はその要素もあるけれども、ここでいうウォーキング・キャットはおそらくは『ウォーキング・デッド』をもじったものでも...
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『ヴィンランド・サガ 23』幸村 誠

作者の弁によると『ヴィンランド・サガ』は全部で四部に別れた物語になっているという。そして今回、この巻にて第三部が完結した。残るは最終章とでもいうべき第四部だ。第二部が完結したのは10巻で、その最後のエピソードは100話と切のいい話数で終わっ...
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