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『竜女戦記 1』都留 泰作

都留泰作の新作。なんだけど、実は都留泰作の過去の作品って『ナチュン』も『ムシヌユン』も一巻しか読んでいない。『ナチュン』は絵が好みじゃなかったということも大きいけれど『ムシヌユン』は主人公のダメさ加減が受け入れられなかった。じゃあ自分の好み...
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『重版出来! 14』松田 奈緒子

この巻に入って物語が大きく変化した。一つは主人公が担当を外れる、という話でそれは同時に漫画家の精神的な問題が発生したというエピソードを伴ってで、なかなか赤裸々な展開だ。しかし、僕にとってはもう一つの展開のほうが興味深く、それはこの漫画がいま...
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『ラジオ・ガガガ』原田ひ香

ラジオ番組を題材とした物語が好きだ。小説でいえばさだまさしの『ラストレター』や、若竹七海の『みんなのふこう』。いとうせいこうの『想像ラジオ』も含んでもいいかな。漫画だと沙村広明の『波よ聞いてくれ』や、水谷フーカの『満ちても欠けても』、短編だ...
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『ウォーキング・キャット 1』北岡 朋

タイトルだけを見れば歩く猫、あるいは猫の散歩といった感じでほのぼのとする漫画のようだけれども、中身はそれとは全く正反対、いや多少はその要素もあるけれども、ここでいうウォーキング・キャットはおそらくは『ウォーキング・デッド』をもじったものでも...
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『ヴィンランド・サガ 23』幸村 誠

作者の弁によると『ヴィンランド・サガ』は全部で四部に別れた物語になっているという。そして今回、この巻にて第三部が完結した。残るは最終章とでもいうべき第四部だ。第二部が完結したのは10巻で、その最後のエピソードは100話と切のいい話数で終わっ...
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『ブラック・トムのバラード』ヴィクター・ラヴァル

H・P・ラヴクラフトの小説というのは実はほとんど読んでいなくって、でもそのわりには田辺剛によるコミカライズは読んでいて、そっちを読んでいるから読んだ気になっている部分もあったり、後続の作家によるクトゥルフ神話の物語のほうはちょっとは読んでい...
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『スキップとローファー 3』高松 美咲

主人公の素朴さが読んでいて心地よい。東京の高校を受験して田舎から上京してきたという設定なので都会ずれしていなくって素朴さがあるのは当然なのだが、単純な素朴さだけではなく将来はエリート路線に乗るという野望を持ち合わせていてそれが天然にもつなが...
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『ヒナちゃんチェンジ 3』梶川 岳

三巻できれいに完結した。一巻目は女の子の視点からの物語で、二巻目は男の子の視点からの物語。もちろんそれは完全に分離しているわけではなく、相互に重なり合うようにお互いにお互いを補完しつつ、物語全体としてはより危うく絶望的な方向へと進んでいった...
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『ケムリが目にしみる 2』飯田ヨネ

ついこの間、1巻が出たばかりだというのにもう2巻が出て早いなと思ったらこの巻で完結してしまいました。まあ話としては1巻からしてどういう方向へと向かっていくのか定かではない部分もあったのだが、じゃあ、とりとめもなく終わってしまったのかといえば...
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『君は放課後インソムニア 1』オジロ マコト

不眠症の少年と少女の物語というずいぶんと変化球で攻めてきた物語だ。とある高校を舞台として、その高校にはその昔、天文部があったのだけれども、天文部員の女生徒が失恋したことで自殺してしまい、さらにはその女生徒を密かに恋していた同じ天文部員の男子...
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