histoire

『星とレゲエの島』山川健一

閉塞的だった前二作とはうってかわって開放的だ。それは舞台が東京とかニュヨークといった大都会から離れた楽園ジャマイカが舞台となっているからだろうか。いやそもそも主人公は東京から離れてこのジャマイカにやってきたのだから、要するに閉塞的な場所から...
histoire

『いまかこ』松浦 だるま

場所の幽霊を見ることができる男と音の幽霊を聴くことのできる少女。しかしできるというのは少し語弊があるだろう。彼らはそれをしたくてできるのではなく、できることならばそんな能力などないほうがいいと思っているからだ。自ら望んでもいない特別な力を持...
histoire

『7分間SF』草上 仁

『5分間SF』の売れ行きがよかったらしく、草上仁の新たな短編集が出ることになった。今回のタイトルは『7分間SF』だ。うーん、正直いえばこのタイトルはどうなんだという気持ちもあるんだけれども、というのはじゃあこの次の短編集のタイトルはどうする...
histoire

『チェンソーマン 7 』藤本 タツキ

前作よりは物語としての要素はあるけれども、しかし不安定だ。そもそも主人公たちの目的ははっきりしているけれどの主人公自身の目的はそんなところにはなく、己の欲望のままに生きている。まあそこまでならば他の漫画でもそういうことはあるけれども、主人公...
histoire

『マロニエ王国の七人の騎士 4』岩本 ナオ

前巻の途中から始まった獣使い篇なんだけれども、どんな話だったのかすっかり忘れてしまった。というのもこの物語、異様に複雑でそれでいて全貌がさっぱり見えない。マロニエ王国というのがあって、そしてこの王国に隣接する複数の国があって、友好だったりそ...
histoire

『往生際の意味を知れ! 1』米代 恭

『あげくの果てのカノン』の米代恭の新作が出た。前作は設定としてはSFだけれどもそこで描かれているのは男女のいびつな恋愛で、しかしSF設定の部分が絶妙に主題と融合していて面白かったのだが、じゃあ今度の新作はどうなのかというと今のところはSFで...
histoire

『サマータイムレンダ 10』田中 靖規

前巻で敵側についていろいろと明らかにされて、いよいよもって終盤が近くなってきた。ひょっとしたら10巻できれいに終わるのかなと思っていたが、さすがに一冊分の分量で終わりきれるわけでもなくって、作者のあとがきでは10巻構想だったと書かれていたけ...
histoire

『椎名誠[北政府]コレクション』椎名 誠

どこかで椎名誠のSFはしっかりと読まないといけないなと思っていたので、こういう形で北政府ものが一冊にまとめられたのは大変ありがたい。といいながらもしばらく積読してしまっていたのだが。椎名誠の北政府ものの短編だけを集めたものなので長編がまだ残...
histoire

『サターンリターン 3』鳥飼 茜

自殺した元カレのことを小説に書いて世に出たもののそれ一作だけでそれ以降、新しい作品を書くことができなくなってしまった主人公が、元カレに8人の元カノがいた事を知り、自殺した元カレ、アオイのことを知るために8人の元カレに会うことにした主人公だが...
Vie simple

来月の気になる本

創元SF文庫『ランドスケープと夏の定理』高島雄哉創元推理文庫『指差す標識の事例 上下』イーアン・ペアーズ創元推理文庫『死の快走船』大阪圭吉創元推理文庫『短編ミステリの二百年3』小森収編竹書房文庫『キスギショウジ氏の生活と意見』草上仁ちくま文...
タイトルとURLをコピーしました