ジョン・ブラックバーン『痛苦の聖母』

ジョン・ブラックバーンというと一つの作品でサスペンス、ホラー、オカルト、SF何でもありのハイブリッドエンタメという印象が強いが、本作はかなりオカルトホラー寄り。
主人公が人としてどうかという駄目人間系として描かれているのでその点でちょっと話に乗れない部分もあったりもしたが、一方で、シリーズキャラクターではないのでどっちに転ぶのかわからないサスペンスはある。
矢継ぎ早に事件の関係者が次々と死んでいくし、主人公がその謎に迫っていく過程はミステリとして面白く、最後に行き着く真相は、比較的シンプルでありながら、それ故に破壊力も大きい。
その味わいはジャック・ゴールド監督の映画『メドゥーサ・タッチ』に似ている感じがした。
なによりもタイトルの「痛苦」というのがいいね。

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