histoire

兎が二匹

これがこの作者のデビュー作であるのだが、最初から傑作だった。なんといっても、キャラクターの絵柄にあった背景が素晴らしい。写実的でありながらも、そこにいる人達がその世界にうまく溶け込んでいる。主な登場人物は二人。一人はごく普通の19歳の青年。...
histoire

自転車にのるクラリモンド

物語はよく読むが、詩はほとんど読むことがない。なので、詩集そのものを買うことはほとんどなかった。唯一の例外が谷川俊太郎で、『二十億光年の孤独』と『空の青さをみつめていると』だ。どちらもタイトルに惹かれて読んだのだが、そこから先、詩の世界へと...
C’est combien

菜時記 水無月/丙子

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
histoire

変身!

表紙だけ見ると、異世界ファンタジーかあるいは異能バトル物のように見えるが中身は全く違う。「変身!」と潔くそして力強いタイトルが指し示す物語は自分自身を構成する物質を再構成して別な何かに変身することができる能力をもった、しかしそれ以外は平凡な...
histoire

『真実の10メートル手前』

真実を知るということと、その真実を広く伝えるということ。一見するとそのどちらも正しい行いであるのにそこに潜んだ問題点を浮き彫りにする物語だ。それはこの物語の主人公が記者であるということから生まれる問題でもあるのだが、同時に僕のようにブログを...
Vie simple

来月の気になる本

立東舎文庫『手塚治虫小説集成』手塚治虫双葉文庫『夏休みの拡大図』小島達矢扶桑社ミステリー『ハイキャッスル屋敷の死』レオ・ブルース扶桑社ミステリー『拾った女』チャールズ・ウィルフォード文春文庫『問いのない答え』長嶋 有新潮文庫『残夢の骸 満州...
Vie simple

日々のつぶやき

○月○日2005年に空前の脳トレブームが起こったけれども、それ以降も日本人の学力は低下しているのはどういうことなんだろうか。○月X日浜松市の初代福市長はウナギイヌで、ウナギイヌをクビにして家康くんを福市長にしたかと思ったら今度はうなぎのちょ...
C’est combien

菜時記 水無月/己巳

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 59/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『ラスト・ワルツ―Secret story tour』島田虎之介一見、なんのつながりのない短編どうしが読んでいくうちに一つのつながりを見せ、予想だにしなか...
Vie simple

読書は贅沢か

趣味は何ですかと聞かれると、ほとんどの場合は「読書」と答える。必ずではなく「ほとんど」なのは、「本を集めること」と答える場合があるからだ。とりあえず、趣味は読書ですということができる程度には本を読むのだが、今までに読んだ本の冊数と買った本の...
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