Vie simple

世界最長の本は誰が読む

宇宙英雄ペリー・ローダンという物語がある。ドイツで刊行されているシリーズだ。1961年から始まって現在も続いているSFとして世界最長の小説であるのだが、それもそのはずで一人の作家によって書かれている物語ではなく、複数の作家が順番に書いている...
histoire

『ぼくは漫画大王』 胡傑

ミステリ小説に興味のない人にはまったく興味のない話だろうけれども、台湾という国はミステリ小説において日本と密接な関係にある。連城三紀彦や泡坂妻夫といったミステリ作家を輩出した雑誌『幻影城』の発行者、島崎博は本名、傅金泉という台湾人である。彼...
C’est combien

菜時記 水無月/壬戌

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
Vie simple

理屈では解決できないこと

ビッグデータという言葉が使われるようになって久しい。けれども、ビッグデータというのはつまるところ個人のデータの集合体であって、もちろん例外もあるけれども、そこから何を汲み取るのかということになると、個人情報という部分も関連することがあってな...
偕成社

『幸せな家族―そしてその頃はやった唄』 鈴木悦夫

10年ぐらい前からこの本の存在を知り、とはいえどもその時点で既に絶版。古書を探すしかないのだが、児童書のためか古書としても世にでることがまったくない。復刊ドットコムに復刊のリクエストをしたものの、リクエストしたからといってすぐに復刊されるこ...
histoire

幸せな家族―そしてその頃はやった唄

10年ぐらい前からこの本の存在を知り、とはいえどもその時点で既に絶版。古書を探すしかないのだが、児童書のためか古書としても世にでることがまったくない。復刊ドットコムに復刊のリクエストをしたものの、リクエストしたからといってすぐに復刊されるこ...
histoire

『非Aの傀儡』

『非Aの世界』に引き続き、その続編『非Aの傀儡』を読んだ。こちらも30何年ぶりの再読で、ここまでくるとどんな内容だったのかすら忘れてしまっていたので、初読といっても構わないだろう。『非Aの世界』が中村保男による翻訳だったのに対してこちらは沼...
histoire

『非Aの世界』

新訳だったらなお良かったのだが、それはさておき何度目かの復刊。前回復刊した時の表紙も良かったが、今回の表紙もかっこいい。原題は『The World of Null A』で邦題は『なるエーのせかい』と読ませる。つまり「Null」が「なる」と発...
C’est combien

菜時記 水無月/乙卯

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 58/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『Blow up!』細野不二彦細野不二彦は職人のような漫画家だと思う。少年漫画でデビューし活躍後、読者層のターゲットを上げ青年漫画へと舞台を移し、そこでも...
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