Vie simple

救い

救いというのはどこにあるのだろうかと考えることがある。今回の熊本を中心とした地震で、発達障害を抱えた被災者の問題というのが少しニュースになった。東日本大震災の時もそうだったのだが、発達障害を含めて心の病というのは目に見える障害でないだけに、...
histoire

殊能将之 未発表短篇集

殊能将之が亡くなってもう三年が経つ。そしてこの本は殊能将之の最初で最後の短編集。短編集というくくりならば商業出版された唯一の短編「キラキラコウモリ」も収録されていればよかったかもしれないが、この本は未発表短編集なので「キラキラコウモリ」が外...
Vie simple

嫌いな言葉

アイデアソンとかハッカソンというものがあるが、どうにもこの言葉が好きになることが出来ない。ソンという言葉の響きがなんとなく好きになれないというのが理由の一つだが、かつての日産自動車のブランド名でもあったダットサンが最初はダットソンだったが、...
C’est combien

菜時記 皐月/甲午

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 56/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『成程』平方イコルスン女子高生や女子大生たちの日常におけるガールズトークがだらだらと繰り広げられるだけの話で、明確なオチも無いようにみえるが、落ちていない...
histoire

重版出来、あるいは徒手空拳

キュレーションの時代といわれて久しい。キュレータ、つまり雑多で玉石混交の情報の中から自分にとって有益な情報を与えてくれる存在が重要になってくるといわれ続けている。確かに、インターネットの中に存在する大量の情報の中から、どれが真実でどれが嘘な...
histoire

連載終了

僕は作家でもないし、何かに連載をしているわけでもないので連載終了という言葉に特別な思惑や感情を持ちあわせてはいないのだけれども、何かに連載をしていてなおかつそれが生計の糧だったとしたら連載終了という言葉は恐ろしい言葉だということは想像するこ...
Vie simple

心臓に悪い場所

近くに新しく図書館が出来たので行ってみた。幸運なことにTUTAYA図書館ではない。僕は本が好きなのだけれども、大人になってからは図書館で本を借りるということをしたことがない。理由はいくつかあって、その一つは僕の普段の行動範囲内に図書館がなか...
C’est combien

菜時記 皐月/丁亥

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。妻はときおりこんなことを言う。「私のような人間と結...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 55/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『営業ものがたり』西原理恵子『上京ものがたり』『女の子ものがたり』と続く<ものがたり>シリーズの三作目……といふうにも見えるけれども、中身は全く違う。『上...
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