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『密造人の娘』マーガレット・マロン

復刊された時にあらすじをみて、面白そうだなと思い買ったものの、いつものごとく積読にしていた。積読本も消化しないといけないなとおもい、ようやく重い腰を上げて読み始めたのだが、これがどうして、遅々として先にすすまない。決してつまらないわけではな...
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『バジーノイズ 4』むつき潤

自分のためだけに自分の好きな音楽を作ってそして一人で聞いていた青年、清澄。そんな彼の音楽に魅了され、そして彼の音楽を外へと放とうとした潮。しかし清澄が音楽仲間とともに一枚のアルバムを作り、そして本格的な音楽活動へと向かって行き始めたとき、潮...
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『夜よ鼠たちのために』連城三紀彦

買ったまま積読になってしまい気がついたら5年も経っていた。いいかげんに読んでおかなければと引っ張り出してきて読む。巻頭の「二つの顔」からして連城三紀彦らしさあふれる強烈な謎で、ホテルで殺された人物が自分の妻らしいとのことで身元確認をしてほし...
son carnet

変わったものと変わらないもの

小説でも漫画でもそうだけどメジャーな作家よりもマイナーな作家を好んで買う事が多い。なぜかといえばそういう作家の方が僕好みの話を書いてくれるからだ。で、音楽に関してもそういう傾向があって、メジャーな歌手やグループよりもマイナーは歌手やグループ...
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『第七女子会彷徨』

最初に読んだのが『見かけの二重星』で、シリアスにならずにユーモアを交えた話だったので、作者の持ち味というのはこういう雰囲気の物語なのだと思ってしまった。で、続いて『バベルの図書館』を読んだら途中からいきなりダークな展開になって、こういう話も...
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『オンブレ』エルモア・レナード

西部劇というのは好きなのだが、その一方で時代劇はそれほど好きではない。なぜなんだろうと思うこともあるが、西部劇というのは基本的に勧善懲悪でだったら時代劇も『水戸黄門』などは勧善懲悪なのだから同じじゃないかと思うのだが、西部劇での善の側って基...
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『解放老人 認知症の豊かな体験世界』野村進

久坂部羊の小説に『廃用身』という小説がある。廃用身とは脳梗塞などの原因で動かすことのできなくなった回復の見込みのない手足のことを指す医学用語だ。そしてこの物語は廃用身を抱える患者の治療のために廃用身を切除する手術を行うという話である。物語の...
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『失はれる物語』乙一

『GOTH』に続いて積読にしていた『失はれる物語』を読んだ。今まで乙一の作品を敬遠していたのが嘘みたいにするすると何の障害もなく読むことができる。電子書籍でセールされていたのでこの本を買ったのだが、巻末の初出一覧を見て疑問符が浮かんだ。どう...
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『青い木白い花豊かな果実』福山庸治

「これが最後の食べ物だ」干ばつで作物が全滅してしまった土地で暮らす六人家族の一家。家族揃っての食事の場で一家の主が宣言する。作物は育たないのに庭先には一本の大きな木が生えている。食べ物がなくなったとき、その木には白い花が咲く。そして咲いた花...
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『不死の稜線 3』八十八良

6巻まで続いた『不死の猟犬』の新刊を待っていたら『不死の稜線』というタイトルの本が出て、よくあるスピンオフなのかと思ったらこれがなんと第二部。別にタイトルまで変える必要もないんじゃないのか、紛らわしいなあと思ったりもしたけれども、それはさて...
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