文春文庫

緋友禅旗師・冬狐堂

緋友禅北森 鴻著長編で活躍していた冬狐堂シリーズの短編集、そして安定した職人技です。他のシリーズの登場人物がちょっとだけ言及されたり意外な形で登場したりと北森鴻読者へのサービスも忘れてはおりません。しかし、安定した職人技であるが故に、無い物...
文春文庫

バルタザールの遍歴

バルタザールの遍歴佐藤 亜紀著酒見賢一の「後宮物語」は受賞したことで日本ファンタジー大賞の方向性を変えてしまった、という話はよく耳にする話で、実際読んでみると一行目から面食らってしまう物語であり、確かに納得してしまうのですが、では第一回日本...
扶桑社

デイヴィー 荒野の旅

デイヴィー荒野の旅エドガー・パングボーン著 / 遠藤 宏昭訳二年ほど前からあちらこちらの出版社で海外のSF小説が翻訳出版されるようになったのですが、それ以前から地味ながらもSF小説を出してくれていたのが扶桑社です。サンリオSFの撤退と同時に...
Q-Tブックス

アメリカ滅亡

去年あたりから、「ハヤカワ名作セレクション」やら、「異色作家短篇集」やらと昔の作品が復刊されるようになりましたが、昔の本だからといって絶版になって手に入らないというわけではありません。アメリカ滅亡ウィルスン・タッカー作 / 矢野 徹訳ウィル...
集英社文庫

ねじの回転

ねじの回転 上恩田 陸著ねじの回転 下恩田 陸著時間遡行技術を開発した人類は、より良い現在を作るために過去を改変してしまう。しかしそのせいで歴史にひずみが生まれ、HIDSと呼ばれる病気が蔓延してしまった。そこで国連は歴史上のターニングポイン...
ハヤカワ文庫SF

フェアリイ・ランド

日曜日の「大改造!!劇的ビフォー・アフター」は、まあこんなものかといったところでした。三段スライド方式の本棚はちょっとインパクトがありましたが、改造後の収納スペースに余力は無さそうだったので、今後本が増えていけば元の木阿弥になりそうな予感。...
新潮文庫

ぬしさまへ

ぬしさまへ畠中 恵著どうにもこうにも都筑道夫の「砂絵シリーズ」を彷彿させてしまいます。作者が何処まで意識して書いているのかわかりませんが、読み手としては非常に困った問題です。一太郎がセンセー、仁吉と佐助がマメゾー、その他の妖怪達がなめくじ長...
集英社

エンドゲーム

エンド・ゲーム恩田 陸著「蒲公英草紙」が過去の話だったのに対して、今回は直接の続編。それも「光の帝国」の中でも一番の謎とサスペンスに満ちた話たっだ「オセロゲーム」のその後の話です。「裏返す」ことのできる一族と「あれ」と呼ばれる存在との戦い。...
ホンの話

八本脚の蝶

二階堂奥歯さんという人と、二階堂奥歯さんの「八本脚の蝶」というサイトのことを知ったのは、二階堂奥歯さんが亡くなられた数日後のことでした。時々、「八本脚の蝶」という存在を知らずに済んでおけば良かったと思うことがあります。何気なくクリックしたリ...
サンリオSF

キャンプ・コンセントレーション

普段はこの番組観ていないんですが、来週の「大改造ビフォーアフター」は非常に気になります。4000冊以上もの本が家を埋め尽くす「本に埋もれた家」を劇的に大改造!4000冊以上もの本の山が家を埋め尽くす!廊下やトイレ、屋外にまで本があふれ、家族...
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