東京創元社

一週間のしごと

一週間のしごと永嶋 恵美著青春ミステリということだったのでそのつもりで読んでいたら、時折はさまれる別視点からの物語がなんだか不穏な動きを予兆させてくれます、それに合わせて本編のほうも何だか嫌な方向へと進んでいくじゃありませんか。いや別にこれ...
文春文庫

クリスマス・プレゼント

クリスマス・プレゼントジェフリー・ディーヴァー著 / 池田 真紀子〔ほか〕訳ディーヴァーの初短編集ですが、どんでん返し連発な長編の作風から見て短編向きの作家ではないんじゃないかなと懸念しておりましたが、そうでもありませんでした。短編において...
河出文庫

不在の騎士

不在の騎士I.カルヴィーノ著 / 米川 良夫訳大帝シャルルマーニュの元に集った騎士達の中にアジルールフォはいたが、彼は鎧だけの存在、不在の騎士だった。シャルルマーニュというとSF者の私はラファティの「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」を...
ホンの話

来月の気になる本 2006/02

さて、来月の気になる本です。「冬の巨人(仮)」 古橋秀之 徳間デュアル文庫「ヤミナベ・ポリスのミイラ男」 梶尾真治 光文社文庫「探偵小説四十年(下)」 江戸川乱歩 光文社文庫「閉ざされた夏」 若竹七海 光文社文庫「煉獄のエスクード RHYH...
ピュアフル文庫

The MANZAI(1)

The manzai 1あさの あつこ〔著〕カラフル文庫から出ていたのに、同じ出版社の新しく発刊されたピュアフル文庫から再登場しました。巻末に重松清との対談が付いていたりするところを見ると、カラフル文庫の対象年齢よりも上の年齢層をねらってい...
文春文庫

斬首人の復讐

さて、そろそろ再開することにします。今年最初の本は去年予告した通り、マイケル・スレイドのあれです。斬首人の復讐マイケル・スレイド著 / 夏来 健次訳今回は「ヘッドハンター」事件の完結編です。一応「ヘッドハンター」事件の顛末がうまく組み込まれ...
文春文庫

暗黒大陸の悪霊

今年の更新は今日で終わりです。で、最後は何にしようかとちょっとばかり悩んだのですが、結局マイケル・スレイド。一作目から読み続けてみてみると、マイケル・スレイドにはまる人がいる理由がよくわかりましたよ。波長がぴったり合うとこのシリーズ最高です...
文春文庫

髑髏島の惨劇

今月号のSFマガジンを見ていたら、SF映画の原作アンソロジーの企画があるらしく、スタージョンの「Killdozer!」が収録されるみたい。映画の方は存在は知っていたけど未見。しかしこの話が日本語で読める日が来るなどとは思っても見ませんでした...
ホンの話

オールタイム・ベストSF

2006 オールタイム・ベストSFを応募しました。さんざん悩んだのですが、名作を選ぶというスタンスは止めて自分が偏愛しているものを選ぶことにしました。【国内長編】1.我が月は緑 今日泊亜蘭2.上弦の月を喰べる獅子 夢枕獏3.旅のラゴス 筒井...
新潮文庫

博士の愛した数式

博士の愛した数式小川 洋子著あえて「あざとい」という言葉を使うこととしよう。80分しか記憶のもたない人間の物語。それだけで自分の琴線に触れてしまう話である。年を取って記憶力に自信がなくなってきたせいも多分にあるのであるが…。それにしても小川...
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