histoire

夜よりほかに聴くものもなし

かっこいいタイトルの本に出会うとちょっとうれしくなる。中身も見ずにそれだけで買ってしまいそうになる。とはいっても、かっこいいというのは主観的なものだから、100人中100人がかっこいいと思うタイトルというのはそうなかなかとあるものでもない。...
Vie simple

今月の気になる本

河出文庫『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』ジョイス・キャロル・オーツ新潮文庫『私の恋人』上田岳弘新潮文庫『オンブレ』エルモア・レナード創元推理文庫『夜届く 猫丸先輩の推測』倉知 淳創元推理文庫『魔女』樋口有介ハヤカワ文庫SF『アルテ...
C’est combien

菜時記 睦月/癸卯

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もし...
histoire

読書で離婚を考えた。

円城塔と田辺青蛙という作家どおしの夫婦が交互におすすめの本を紹介して感想を書くという連載をまとめた本。興味はあったが、紹介している本に食指をそそられるものが少なかったのでとりあえずは買うのは後回しにしておこうと思っていたら電子書籍で70%オ...
Vie simple

物語の力

妻は本を読むことは嫌いではないが、読むのが遅い。一冊の本を読むのに1ヶ月くらいかける。もっともこのくらいは普通なのかもしれないし、遅いから悪いというわけではない。統合失調症になってからは集中力が続かないらしく、読む速度はさらに遅くなったが、...
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代理受診

週末は今年最初の妻の通院日だったが、病院に行けば入院させられてしまうという思いにとらわれてしまっている妻は病院に行こうとはせず、無理して連れて行っても良い方向へと向かうわけでもないので自分ひとりで代理受診という形で病院に行く。このことは年末...
Vie simple

ジェネリック

妻の病院を転院することになったので、その結果、処方箋薬局も変わることとなった。薬局が変わることは病院を変えることに比べればまったくといっていいほど何も問題はなく、そもそも、薬局で処方してもらった薬を受け取るのは僕自身なので、問題など発生のし...
Vie simple

たえしのぐ

温厚な父、突然「犯罪者」 手にかけた妻今も案じ認知症を患った夫が統合失調症の妻を殺してしまったというニュースを見た。自分もいつかはそうなるのかもしれない。ならないといいきることはできない。それはそれでもう、仕方のないことだと思うしかないのだ...
Vie simple

いつかいのちがつきるまで

平穏に年を越せる、あるいは新しい年を迎えることができるという自身がまったくない。今年の夏過ぎぐらいからいろいろありすぎて妻の容態があまり良くない。まず、近所で人が亡くなりすぎた。大家さんのご両親が隣の家に住んでいたのだが立て続けに亡くなった...
Vie simple

信頼

妻の様態があまり良くない。統合失調症になり、そして医療保護入院していらい、妻は僕に対してある種の警戒心を持っている。僕と同じような境遇の人がこのブログを読むかもしれないということを考えるとこういうことはあまり書きたくはないのだが、僕の妻の場...
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