histoire

『ブラック・トムのバラード』ヴィクター・ラヴァル

H・P・ラヴクラフトの小説というのは実はほとんど読んでいなくって、でもそのわりには田辺剛によるコミカライズは読んでいて、そっちを読んでいるから読んだ気になっている部分もあったり、後続の作家によるクトゥルフ神話の物語のほうはちょっとは読んでい...
histoire

『スキップとローファー 3』高松 美咲

主人公の素朴さが読んでいて心地よい。東京の高校を受験して田舎から上京してきたという設定なので都会ずれしていなくって素朴さがあるのは当然なのだが、単純な素朴さだけではなく将来はエリート路線に乗るという野望を持ち合わせていてそれが天然にもつなが...
histoire

『ヒナちゃんチェンジ 3』梶川 岳

三巻できれいに完結した。一巻目は女の子の視点からの物語で、二巻目は男の子の視点からの物語。もちろんそれは完全に分離しているわけではなく、相互に重なり合うようにお互いにお互いを補完しつつ、物語全体としてはより危うく絶望的な方向へと進んでいった...
histoire

『ケムリが目にしみる 2』飯田ヨネ

ついこの間、1巻が出たばかりだというのにもう2巻が出て早いなと思ったらこの巻で完結してしまいました。まあ話としては1巻からしてどういう方向へと向かっていくのか定かではない部分もあったのだが、じゃあ、とりとめもなく終わってしまったのかといえば...
histoire

『君は放課後インソムニア 1』オジロ マコト

不眠症の少年と少女の物語というずいぶんと変化球で攻めてきた物語だ。とある高校を舞台として、その高校にはその昔、天文部があったのだけれども、天文部員の女生徒が失恋したことで自殺してしまい、さらにはその女生徒を密かに恋していた同じ天文部員の男子...
histoire

『BEASTARS 18』板垣巴留

少しづつ世界の幅を広げている『BEASTARS』の世界だけれども、一方でそんなに広げまくって破綻してしまうんじゃないかという不安もあったりする。今回はなんとこの世界の歴史までその世界を広げていって、ひょっとするとSFになるんじゃないかと思っ...
histoire

『イエスタデイをうたって afterword』冬目 景

漫画はもっぱら単行本派で雑誌で読むことはしないので『イエスタデイをうたって』の短編が描かれていたことすら知らなかった。連載そのものはすでに終わって、物語としては完結しているので、そこから短編を描くとなると前日談あるいはスピンオフ、ひょっとし...
histoire

『囚人船』桑田次郎

いまさら桑田次郎か、と思うひとも、というか桑田次郎って誰、と思うひとのほうが多いかもしれないけれど、電子書籍化されていたので読むことにした。というのも表題作の「囚人船」は傑作だという話を聞いていたからだ。この本に収録されているのは「囚人船」...
histoire

『中野ブギウギ 1』研そうげん

内藤泰弘がオビで推薦文を書いていたからというわけではなく、それ以前にWEBで知って面白そうだなと思っていたので早速買った。内藤泰弘というと「トライガン」の1巻のオビでたがみよしひさが推薦文を書いていたことを思い出す。書店で平積みになっていた...
histoire

『破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集』斎藤 宣彦編

現代マンガ選集の二冊目はギャグ漫画……なはずなんだけれども、自分の感性が衰えたのか収録されたどの漫画を読んでも面白いとは感じられなかった。いや、興味深いという点では面白いのだが笑うことができたかというと笑えなかったという意味だ。まあさすがに...
タイトルとURLをコピーしました