C’est combien

菜時記 葉月/癸未

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。普通の夫婦であれば当たり前のようにできることでも僕...
histoire

アイアンバディ 1

僕は技術者という以前に物を作るということが好きなので、こういう話は基本的に好きだ。ロボットといっても未来の話ではなく、現実のちょっと先をいく地に足の着いたロボット作りの物語である。したがって、人間型でありながらも二足歩行ができるというだけで...
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追憶の夜想曲

弁護士版ブラック・ジャックとも呼ばれる<御子柴>シリーズの二作目。しかし、ブラック・ジャックに例えられるけれども、前作では死にかけるし、そもそも作者の弁によれば最初は死なせてしまう予定だったらしく、今作では死にかけることはないけれども社会的...
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人間の尊厳と八〇〇メートル

作者の今までの作風からしてさらにはこの本が東京創元社から出ていてなおかつ表題作が日本推理作家協会賞受賞作とあっては、純粋な本格ミステリの短篇集かと思い込んでしまっていたので読み終えてちょっと驚いた。こんな話も書くんだなあというのが素直な感想...
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柴野拓美SF評論集

僕はSF小説は好きだったけれども、地方に住んでいたせいか、まわりに僕と同じようなSF好きがいなかったせいか、SFファンとしてのファン活動というのは行ったことがない。なので柴野拓美というと、名前こそは知っていたけれども、その名前を知ったのは翻...
C’est combien

菜時記 葉月/丙子

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。普通の夫婦であれば当たり前のようにできることでも僕...
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予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖

扶桑社の<予期せぬ出来事>シリーズの三巻は、一時期はリチャード・マシスンとして上がっていた事もあったけれども、伸びに伸びた結果、ロバート・ブロックに変わってしまった。まあ、ブロックならば、マシスンが順当に出たとしてもいずれこのシリーズの一冊...
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銃座のウルナ 3

殲滅戦。前巻の終わりで、軍艦による艦砲射撃作戦が始まることが知らされる。そして3巻では艦砲射撃による番族ヅードに対する一方的な攻撃が始まるのだ。兵士たちは耳につけられた認識票によって、本来は人である蛮族ヅードたちの姿を、異臭をともなった異形...
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創刊700号記念アンソロジー

既読は筒井康隆の「上下左右」と吾妻ひでおの「時間旅行はあなたの健康を損なうおそれがあります」だけで、しかも両方とも読んだのは昔のことなのでその内容をほとんど忘れてしまっていていたので実質的には全て初めて読む作品ばかりだったので、この手のアン...
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春と盆暗

少し不思議なボーイミーツガールの物語。読み始めて、この雰囲気はどこかで読んだことのある雰囲気だなと思ったのだが、なかなかそれがどこだったのか思い出せない。絵柄もどこかで見たことのあるような感じもするのだが、それよりもとにかく、主人公の男の子...
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