histoire

嘆きの美女

これまでに読んだ柚木麻子の小説の登場人物は容姿端麗とまではいかなくても普通かそれよりちょっと上かちょっと下くらいの容姿の持ち主として描かれていたけれども、今度の小説はそれよりも遥かに下、デブでブスでさらには性格も悪く、ニートで引きこもりの女...
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ワンダーランド 3巻

『ワンダーランド』は三巻に入って予想外の展開になった。まさか、もとの大きさに戻るとは思わなかったのだ。一方で、縮小に関してもアリスの能力の影響下から外れた場合も自動的にもとの大きさに戻るらしく、二巻で言及されていた縮小の原理という部分に関し...
C’est combien

菜時記 文月/辛丑

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。いつか妻と一緒に買物に出かけることができる日が来る...
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死んでいるかしら

買おうか買わまいか迷ったのだけれども、実際に書店で手にとって見て薄かったのと、箱に関するエッセイが入っていたので買ってみることにした。なんで箱が決め手になったのかといえば、以前に、架空のアンソロジーとして箱をテーマにしたアンソロジーを考えた...
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ダンジョン飯 4巻

4巻目にして目的である炎竜の存在する地下5階に到達する。が、その前に前回登場した人物達のその後のエピソードが描かれ、そこで初めて、ダンジョンの外の世界の様子が明らかになる。さらにはダンジョンに秘められた秘密や、ダンジョンを中心とした街とそれ...
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BEASTARS 3巻

二巻で垣間見せた、肉食動物と草食動物との共存社会の実態というものがより深く描かれることになるのが、この三巻だ。演劇部は街で行われる隕石祭という祭りの準備に協力をするということで演劇部の裏方たちは街へと繰り出すこととなる。いっぽうで、街では草...
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BEASTARS 2巻

1巻冒頭での殺害事件に関しては何も進展のないまま話は進む。主人公レゴシが自分の本能に身を任せて思わず襲い掛かってしまったウサギのハルとの再会である。相手は深夜に襲い掛かった何者かが自分であることを知らない。知っているのはレゴシだけである。一...
Vie simple

手術して2週間経ったが

痔の痛みに耐えかねて、勢いに任せて手術をしたけれども、術後の痛みがこれほどまでとは思ってもなかった。ネットで検索すると術後の痛みに苦しんだ経験のある人が多数いる。手術を決心する前に読んでいたら少しは違ったかもしれないが、たぶん読んでいたら臆...
Vie simple

ゲリラ豪雨

ここ数年、雨の降り方が変わってきていて、突然豪雨となることが多くなった。子供の頃はそんな雨などめったになく、気候の変化というか、異常気象というのか、すこし厄介な降り方になってきている。しかし、少し前に読んだ、都筑道夫の『前後不覚殺人事件』の...
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白暮のクロニクル

最近の長編漫画は単行本化された時にその巻の終わりに次の巻への強烈なひきを用意して終わるものが多いような気がする。あくまで自分の読んでいる漫画の範囲においてのことであり、最近ではなく昔からそういう漫画があったのかもしれないので、単なる自分の思...
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