C’est combien

菜時記 長月/甲寅

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 75/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『プロレス狂想曲』ニコラ・ド・クレシー海外と日本との漫画を比べた場合、手法や表現方法はもちろん異なるのだけれども、制作方法も異なる。週刊連載が主流の日本の...
Vie simple

善意

善意と悪意とどちらが良いかといえば善意なのだが、善意が必ずしも良いことに繋がるわけではない。むしろ、善意から出た行為だからこそ、多少間違っていたとしてもその間違ったことが見逃されて、全体が間違った方向へと進んでいってしまうこともたまにある。...
histoire

鷲は舞いおりた

ジョン・スタージェス監督の『鷲は舞いおりた』を観た。テレビで放送されたものだったので、カットされたシーンは多く、だったならば広川太一郎の吹き替え版のほうが良かったのだが、生憎と字幕版だった。まあこれに関しては文句を言っても仕方あるまい。ジョ...
Vie simple

来月の気になる本

ちくま文庫『最終戦争/空族館』今日泊亜瀾幻冬舎文庫『テンペスタ 最後の七日間』深水黎一郎光文社文庫『暗い越流』若竹七海光文社文庫『処刑までの十章』連城三紀彦光文社文庫『大癋見警部の事件簿』深水黎一郎光文社文庫『インサート・コイン(ズ)』詠坂...
C’est combien

菜時記 長月/丁未

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合...
ホンの話

5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α その三

その一その二の続きです。『アクアリウム』須藤真澄須藤真澄は絶対の安定度を持った漫画家になったと思う。もうどんな作品を描いても一定以上のクオリティが保証されているので安心して読むことができるのだ。しかし、読者というのは時としてわがままで、安定...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 74/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『サウダージ』カリブsong(作)、田辺剛(絵)狩撫麻礼、土屋ガロン、ひじかた憂峰、そしてカリブsong等、その他にもまだあるが様々な筆名でもって漫画原作...
Vie simple

オンリーワン

本を読んでいると、ああ、こういう文章をかくことができたのなら、と思うことがたまにある。ようするに僕が理想とする文章なのだ。そういうことがよくある、のではなく、たまにあるからまだ救いがあって、これがよくある、だったとしたら、自分の文章力のなさ...
Vie simple

もう一つの時

プログラムを書くことを生業としながらも根はアナログであるということは以前にも書いたが、そういうわけで電子部品よりもボルトとナット、そして歯車の方が好きなのだ。和時計というものがある。いや、今では日常生活で使われることなど無いので、あった、と...
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