Byroad Of The Alpha Ralpha Boulevard I Loiter
道草するアルファ・ラルファ大通りの脇道________________[十月前半]
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2000/10/15 (日)
 

 「コフィン・ダンサー」読了。
 今回は殺される人間があらかじめ分かっている為に、リンカーン・ライム達は前作と違い、攻撃する側寄りである。そのせいか、45時間と言うタイムリミットがあまり機能していないというか、コフィン・ダンサーが45時間以内に3人の標的を殺すことが出来るのか、と言う方に興味が行ってしまう。まぁ、リンカーン・ライムが凄すぎるってのもあるんだけど。
 しかし、リンカーン・ライムが超人的に描かれすぎるわけではけっしてなく、リンカーン・ライムの肉体的ハンディが後半、アメリア・サックス達を危機に招いてしまう場面があったり、そのせいでライムはやけっぱちになってしまったりと実にうまい。口論では絶対負けそうにないライムがやりこめられるおまけ付き。
 「ボーン・コレクター」や「悪魔の涙」のような終盤のどんでん返しは無いものの、意表をつく真相はしっかりとあって、相変わらずサービス精神旺盛である。帯のコピーはちょっと気に入ってしまったんだけれど、コフィン・ダンサーはプロの殺し屋なので違うよなぁ。間違ってはいないけれど。

 「マンスリー・プラネット」 横山 えいじ
 梶尾 真治の「ヤミナベ・ポリスのミイラ男」って売れなかったせいで文庫化されないとは…って本当か?

 「竜が飛ばない日曜日」 咲田 哲宏
 けっこう評判になっているみたいなので見つけて購入。ハルキ文庫がまたしてもSFフェアってことでドカッとSFばかり出している。本格的にSFブームを巻き起こそうとしているのか?

2000/10/14 (土)
 

 朝早くから打ち合わせが入っていたのでいつもより早く出社する。更にその時間帯だと通勤ラッシュで道が混雑しているだろうからいつもの通勤時間よりも1.5倍の時間を上乗せして更に早く家を出たのだけれど、今日は土曜日。道が空きまくっていて、いつもの2/3程の時間で会社に到着してしまう。誰も出社していないだろうと思ったのだけれど、この時間でも出社している人はいて、頭が下がる思いです。
 殆ど人のいない朝のオフィスはなかなか新鮮で、ちょっと得した気分でした。

 とはいえ、いつもよりかなり早く起きたので、打ち合わせが終わった後、猛烈な睡魔に襲われるのであった。

 午後は睡魔に襲われて、何度か意識が飛びそうになったのだけれど、8時あたりを過ぎると睡魔も消え去ってしまうので、不思議というか、単なる夜型人間ですな。

2000/10/13 (金)
 

 出不精で旅行など殆どしないのだけれど、地図を見るのは好きなのである。そんなわけで「幻想の地誌学 空想旅行文学渉猟」 谷川 渥 購入。
 扱っているのが古典ばかりで新しい物が無かったのがちょっと期待はずれだったけれどね。
 「ことわざ 悪魔の辞典」 別役 実
 うーん、この人の本を買うのも久しぶり。というか、「悪魔の辞典」と名が付いていると、衝動的に買ってしまうのであったりもする。もちろんこれはビアスの「悪魔の辞典」の影響なわけで、筒井康隆が翻訳をしているようなのだけれど、出版されたらもちろん買ってしまうのだろう。

 仕事のひとつが何とか目処がつき始めたので、ひと安心。と思ったら別の仕事の方が火が噴き始めたので一難去ってまた一難。波瀾万丈の人生を送っているような気がする。

2000/10/12 (木)
 

 納期が目前に迫っていて、脳みそフル回転させている状態だけれど、雑用ばかりに気を取られて何だか空回りしているだけのような気もする。空回りしていても、フル回転させていることには変わりはないので、疲労だけが溜まっていくのである。

 Netscape Navigatorだけの問題だと思っていた「Brown Orifice」バグはInternet Explorerでも存在していたことを今日初めて知ったのだけれど、「あぁ、やっぱり」としか思わないんだよなぁ。そもそもセキュリティホールってのはセキュリティのことを考慮して作ったけれども穴があった場合を指すのであって、最初っからそんなことを考えていない物に対して穴が見つかったってそれをセキュリティホールと呼ぶのはおかしいと思うのである。Internet Explorerはもちろん後者の方であって、個人的には、セキュリティはまったく考えていないけれど便利なブラウザーという路線を突っ走って欲しいものである。

2000/10/11 (水)
 

 「悪魔の涙」の後書きで「コフィン・ダンサー」が近刊となっていたのでひょっとしたらと思っていたのだけれど、やっぱりこの時期に出版されました。やっぱり年末のミステリベスト狙いなんだろうね。
 今回も45時間というタイムリミット付きで、よくやるよまったくという気もしないでもないけれど、今回はどうなんだろうか。前作から一年以上経過した後の話ということで、前作のラストから繋がる話になるのかなという予想は外れてしまったみたいで少し残念。

 納期が早いものから手を付けていったら、今日になって早いものから後ろにずれ込んでいって、スケジュールが昨日とはほぼ逆転してしまった状態になってしまう。あぁ、思わず目眩がしそうっす。

2000/10/10 (火)
 

 キース・ロバーツが10月5日に亡くなっていたことを知る。日本では「パヴァーヌ」のみで有名だったけれど、海外でもやはり「パヴァーヌ」の人だったみたいな面もあって既に過去の人扱いだったかもしれない。

 「狩野俊介の冒険」は読了。どうにもこうにも主人公である狩野俊介の良い子すぎる部分が鼻についてしまう。このあたりは好き嫌いの範疇になってしまうのだけれど短編だと気になってしまうんだよなぁ。しかし、非常に緩やかだけれど、シリーズ内での時間は経過しているので、この部分は変化していくのかもしれない。

 「MdN」の11月号を見ていたらFlash5が欲しくなる。まだFlash4も使いこなしていないのだけれど、今回のバージョンアップでは、「ここまでするか」と思うぐらいの機能アップが行なわれていて、この先どこまで進化していくのか予測もつかないんだけれど、やっぱり限界はあるんだろうね。

2000/10/07 (土)
 

 自社の会社案内を作ってもらっている様なのだけれど、デザイン会社が作ってきたものは社内ではどうにも評判が良くないみたいで、アドバイザー的な形で打ち合わせに参加させられる。デザインを依頼する側だからつもとは逆の立場の打ち合わせと言うことになるのでこれは楽だなあと思っていたら、いきなり修羅場モードに突入。デザインする側の気持ちも良く判りすぎるので板挟み状態になってしまう。極度の緊張に縛られた1時間だった。

 「蒲生邸事件」 宮部 みゆき
 うーん、文庫になっても分厚い、って当たり前か。
 「不可解な事件」 倉坂 鬼一郎
 タイトルと表紙の恵と帯のうたい文句を見て、何故か本格物のミステリと思いこんでしまった。読んでみたら全然違って、まるでプリンかと思って食べたら卵豆腐だったというか、まぁ逆でも良いんだけど、そんな気分。でも騙されたと言うわけではなく一本取られたと言う感じだ。

2000/10/06 (金)
 

 遅めの昼飯を食っていたら、なんだか体がふらふらとし始め、日頃の不摂生が祟ったかと思いきや地震でした。
 静岡県は東海沖地震が起こると言われ続けてかなり経つけれど、他の地方ばかり大きな地震が起こって、東海地方は小さな地震はあれど、大きな地震は全然無い。ひょっとしたら一番安全な地方なのかも、と思ったりもする。

 Netscape Navigator 4.75のブックマークの文字化けの問題は、4.73のnetscape.exeを保存して置いて、4.75をインストールした後で保存して置いたnetscape.exeで置き換えてやれば「Brown Orifice」バグも解消された状態で解決することを知ったので、さっそく4.73を別の場所にインストールして、入れ替えを行なう。文字化けはすることはなくなったのだけれど、文字化けしたブックマークはもちろん直らない。バックアップをしておけば良かったと思うほどのものでもないけれど、備えあれば憂いなし。

 「狩野俊介の冒険」 太田 忠司 購入
 相変わらず本を読む暇はないのだけれど短編であればなんとかなるか。

2000/10/05 (木)
 

 朝はいつも通りに起きたはずなのに、目が覚めたらそろそろ家を出なければ間に合わない時間で、思いっきり焦るが、焦っても仕方ないので、すぐさま開き直る。

 Netscape Navigator 6 Preview Release 3の日本語版が登場したので早速インストールする。Preview Release 2と比べてかなり安定しているし、起動時間も短縮されているので使えるようにはなってきているのだけれど、表示の仕方が少々おかしかったり奇妙な動作をしたりとで、今一歩と言うところ。これでPreview Releaseは最後らしいので後は今年末あたりで公開される正式版の登場を待つばかりだ。

2000/10/04 (水)
 

 出社すると、昨日あれだけ飲んでも平然としている人たちがいたりして、この人たちには勝てないと実感する。いや別に勝てなくても良いんだけどさ。押さえて飲んだつもりだけれど、二日酔い気味でなおかつやたらと眠い。昼近くになってようやく頭がすっきりし始めたので、午後からの打ち合わせも何とか助かったっす。

 「SF Japan」の筒井康隆特集を読んでいて「パブリング創世記」の文庫版では、文庫化されるに当たって一編だけ収録されなかった短編があるのを知って驚愕する。文庫サイズでは収録出来なかったらしいのだけれど、ずるいというか、いや、ずるいわけはないか。でも単行本を手に入れるのは困難かもしれないなぁ。

2000/10/03 (火)
 

 先月に引き続き新入社員の歓迎会。一次会はやたらと盛り上がり、冷酒の一気のみから稲荷寿司の一気食いへと続き、最後にはワサビの一気食いへとなだれ込む。いや体調が良ければ稲荷寿司まではつきあえたけれど、さすがにワサビは無理だってば。それでも食う人間がいるから酔っぱらうってのは恐ろしい。翌日に打ち合わせが入っていなければ最後までつきあっただろうけれど、途中で帰宅。

 「SF Japan 秋期号」を見つけたので購入。これって今のところ不定期なんだろうけど、次号はいったいいつ出るのやら。筒井康隆&伝奇SF特集ってことでこれは結構、読みがいがある。何故に「大魔神」と思っていたのだけれど、映画化の話があったとはつゆ知らず。
 「スターログ 6号」購入。相変わらず見つけにくい表紙なんだよなぁ、ってそう思うのは自分だけだろうか?
 会社から歩いて一分もかからない場所に映画館があって、引っ越しした当初は、「これは便利だ」と思っていたのだけれど、見に行く暇はさっぱり無かったりもするのだ。

2000/10/02 (月)
 

 ここで紹介したDenpa - 電波ニュースって結構あちらこちらで話題に上っているみたい。確かに良くできているんだよなぁ。良くできていると言えば、ここの「縦書きフィルター」も良くできている。句読点の処理もしっかりとやっているし、凄いとしか言いようがない。自分のサイトを縦書きにしたいと思っている人は、ここを利用すれば、いとも簡単に縦書きにすることが出来るのだ。

 この日作った広告が出来上がったので見せてもらう。三つの中で一番出来が悪いなぁと思っていた奴が使われていたっす。まぁしょうがない。秋に合わせてか、色は茶色が使われていたのだけれど、色まで考えてデザインしていなかったので少々反省。

2000/10/01 (日)
 

 目を閉じて耳を澄ますと、リンリンリン。虫の音が聞こえてくる。時々風がそよいで、ざわざわと木々の葉がざわめく。色々な音に囲まれている。いつまでも聞いていたいと思うのだ。

 「バッド・チリ」を読み終える。シリーズ最高傑作と書かれてはいるけれど「罪深き誘惑のマンボ」の方が傑作だと思う。でも、有害図書指定へ向けシリーズ最高のテンションで飛ばしているのは確かだ。
 シリーズを通して何度も登場している常連キャラクターであっても不幸な目に遭わせてしまう所は、話の流れ上必要とあれば主人公ですら殺してしまう船戸 与一と双璧をなすかもしれないが、船戸 与一の方はシリーズキャラクタを持たない分、ジョー・R・ランズデールの方が悪魔的である。面白いから読め、と無条件にお奨めは出来ない作家だよなぁ。

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