Vie simple

助ける理由

相模原で起きた事件は未だに僕の心のなかで尾を引いている。いや、この事件だけではない。この手の事件が起こるたびに僕はいろいろと考えてしまう。僕のように障害者を支える立場の人間は何かを書かねばいけないのだろうと思うのだが、うまくまとまらない。今...
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絶対色感

色鉛筆のことで思い出したが、500色の色鉛筆というものがある。今は販売していないのだが、販売を再開する予定はあるらしい。値段もそれ相応の値段なので、仮に買ったとしてももったいなくて使う勇気はでそうもない。まあそんなせせこましい考えの持ち主は...
C’est combien

菜時記 葉月/戊午

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。普通の夫婦であれば当たり前のようにできることでも僕...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 66/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『九月十月』島田虎之介島田虎之助からはもう一冊。『ラスト・ワルツ―Secret story tour』のあと、『東京命日』『トロイメライ』『ダニーボーイ』...
Vie simple

グラデーションに魅了される

僕がよく行く書店は店の一部が文房具売場となっている。なので、時間の余裕がある時は、買いもしないのにこの文房具売場をひと通り見て歩く。見ていてワクワクさせられるのは色鉛筆やカラーマーカーが並べられてある場所で、全色揃えて買いたくなる衝動に駆ら...
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騙そうとする人々 三人目

日曜日の夕方、のんびりとしていると玄関のチャイムが鳴った。出てみると、そこには一人の男性が立っていて、コミュファ光のものですと、名刺を見せた。もちろん、名刺などどうにでもなるので、はっきり確認しようがしまいが、どうでもいいのでそれは無視して...
Vie simple

ドラマと現実の違い

ドラマなどで描かれる精神科の診療というのは一回の受診時間がかなり長く、カウンセリング的なことまで行なっていることがたまにある。僕自身も実際に妻の精神科の受診に付き添い、実際の診療を体験をするまで、いや体験してしばらくのあいだはそういうことが...
C’est combien

菜時記 文月/辛亥

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。いつか妻と一緒に買物に出かけることができる日が来る...
le neuvième art

週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 65/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。『オトノハコ』岩岡ヒサエ箱の中には何が入っているのだろうか。岩岡ヒサエの考える箱の中には音が詰まっていたのである。空っぽの箱の中には音が詰まっている。音の...
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夢のなかの死

夢の中で、いま自分は夢を見ているのだと自覚をしたことがある人とはどのくらいいるのだろうか。あいにくと僕はそういう夢を見たことがない。夢のなかではそれは僕にとって真実であり、たとえそれが現実にはありえないような出来事だったり現実には存在しない...
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