histoire

『バトルグラウンドワーカーズ 1』竹良実

『辺獄のシュヴェスタ』が評判がよくっていつかは読まないといけないなあと思いつつ手を出さないままで、その後読み切りで発表された中編「不朽のフェーネチカ」が単独で電子書籍化されたのでそちらのほうは読んだのだけれども、たしかに面白い話を描く作家だ...
Vie simple

かつてワクワクした場所

ここ数年、行動範囲が変わってしまったので行くことが減ってしまっていた書店がいつの間にか閉店していたことを知った。最後にその店に訪れたのは先月の時初めごろだった。なので店のどこかに閉店のお知らせが貼られていたはずだが、まさか閉店するなどとは思...
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『手塚治虫アシスタントの食卓』堀田あきお/堀田かよ

手塚治虫に関するエピソードを漫画化したものはたくさんあってそれぞれ視点が異なるので同じエピソードが描かれていても面白いのだが、それでもさすがに目新しさはなくなってきた気もする。しかしこの漫画は手塚治虫のアシスタントの視点で手塚治虫自身のエピ...
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『マグネット島通信』伊藤正臣

タイ語の翻訳の仕事をしていた主人公が仕事の契約を打ち切られてしまったために親戚のつてを頼ってとある島に移住してきたところから物語は始まる。その島ではときどき謎の金属片がみつかる。四角や三角あるいは星型と何かの部品のようで、しかしその島ではそ...
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『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』

マレイ・ラインスターなんて、なんと懐かしいのだろう。といってもラインスターの作品はあまり読んでいなくて僕が読んだとはっきりと言えるのは「最初の接触」と「時の脇道」ぐらいだ。「最初の接触」はファーストコンタクトテーマの嚆矢といわれるし、「時の...
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『お聖どん・アドベンチャー』田辺聖子

いまのところ唯一読んだことのある田辺聖子の小説。そもそもSFやミステリが好きでそれ以外の小説には殆ど見向きもしなかった僕がこの本を手にとったのはタイトルが『お聖どん・アドベンチャー』だったからに他ならない。僕の好きな映画のひとつ『ポセイドン...
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『大丈夫。世界は、まだ美しい。』荒井瑞貴

基本的にはこの手のものは読まないのだが、webで公開されていたものをうっかり読んでしまってそのまま買ってしまった。フィクションではなくノンフィクションであり作者の体験した出来事をもとにしたエッセイ漫画だ。中身よりもタイトルに惹かれたという理...
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『トマト・ゲーム』皆川博子

作者名を伏せたまま文章を読んで、作者名を当てるということが出来るほどの本読みではないが、作者によっての文章の違いというのはある程度わかる。どうように、どんなに内容が面白くても文体が合わないという作家の本もあって、そういう場合は読むのに少しば...
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『惑星の影さすとき』

『無限大の日々』につづく八木ナガハルの二冊目の単行本。一話単位で電子書籍として販売されていたけれども、やはりこうしてある程度まとまった形で読むことができるのはありがたい。同人活動だけだと思っていたら商業誌にも掲載されていたことがあったようだ...
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『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン

死には手引き書がない。どうすればいいのか、何が起こるのか、誰も教えてくれない。今まで全然知らない作家だったけれども、久しぶりに見た瞬間にこれは面白い本じゃないかと感じた。320ページほどで24篇+リディア・デイヴィスによる気合の入った序文と...
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