小学館文庫

この胸いっぱいの愛を

伊坂幸太郎の「魔王」が10月下旬発売の予定となりましたが、「邪魅の雫」で勇み足をした講談社なのでちょっと信用できません。そういったことを抜きにしても今、伊坂幸太郎の本を猛烈に読みたいのかと言われるとそうでもないので、気長に待つことにします。...
ハヤカワ文庫SF

銀河のさすらいびと

銀河のさすらいびとキース・ローマー著 / 伊藤典夫訳五年早く生まれてくれば良かったと思うことがあります。いまでは絶版となり、読みたくても読むことができない本を読みたくなった時、そう思うのです。大抵は中学や高校のころであれば手に入った本で、当...
ハヤカワ文庫JA

老ヴォールの惑星

老ヴォールの惑星小川一水三ヶ月連続小川一水ということで二ヶ月目は『老ヴォールの惑星』、中編集です。一ヶ月目は「疾走!千マイル急行」なのですが、これは上巻なので、来月の下巻を待ってから感想でも書いてみたいと思います。で、「老ヴォールの惑星」。...
文春文庫

獣たちの庭園

獣たちの庭園ジェフリー・ディーヴァー著 / 土屋晃訳どんでん返し職人とまで書かれるようになったディーヴァーだけれども、「どんでん返し」の部分は抜きにして確かに職人だよなぁと思ってしまう。どんな題材でもそつなくこなしてしまうという意味での「職...
河出文庫

宇宙の果てのレストラン

宇宙の果てのレストランダグラス・アダムス著 / 安原和見訳相変わらずのドタバタ劇です。その場しのぎというか、思いついたままに話を進めているんじゃ無いかと思いきや、話の展開にしっかりと伏線が張られている点は素晴らしいです。前作と比べて深遠さも...
河出文庫

銀河ヒッチハイクガイド

「ヘッドハンター」が再刊されたのを良い機会に、マイケル・スレイドに手を出してみようと「ヘッドハンター」を読み始めたのですが、やっかいなことにこのマイケル・スレイド、シリーズの順番どおりに読んでいかないと前作のネタバレしまくりなので、三作目の...
ホンの話

早川書房創立60周年記念リバイバル・フェア

早川書房創立60周年記念リバイバル・フェアですが、てっきり10月ぐらいだと思って油断していたら不意打ちをくらいました。そもそも、早川書房のフェアなんて近隣の書店ではほとんど行われる事がないので、今回のフェアの作品もネットで注文しなければなぁ...
ホンの話

来月の気になる本 2005/10

西尾維新の「ニンギョウがニンギョウ」を書店で見かけて思わず買いそうになってしまいました。函入りで表紙には油紙というかグラシン紙がかかっていて、本という物体そのものが好きな人間にとってあれは猫にマタタビみたいなものです。中身なんてどうでも良い...
ハヤカワ文庫NV

闇の展覧会 敵

闇の展覧会 敵カービー・マッコーリー編 / 広瀬順弘訳 / 真野明裕訳 / 矢野浩三郎訳ジーン・ウルフ目当てで購入しました。クリフォード・シマックも載っていたから、というのもちょっとあります。シマックなんて読むのも久しぶりです。あまりに久し...
新潮文庫

触身仏

触身仏北森鴻「凶笑面」に続くシリーズ二作目。相変わらず恐るべき高水準の一冊です、切れ味抜群のかみそりといったところ。どの話も民俗学の解釈とフィールドワーク中に遭遇した事件とが二重写しになるような関係で、民俗学の解釈が行われると、事件の真相も...
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