ホンの話

知らぬ間に

スタージョンを読みたいが為に、「闇の展覧会 罠」を買って、オビ裏を見てぶったまげました。10月の復刊予定にディレーニの「ノヴァ」が上がっているじゃありませんか。ちょっと前まで新刊書店で売っていたような気もするのですが、この本も絶版でしたか…...
創元SF文庫

キャプテン・フューチャーを読むよ(3)

人工進化の秘密! 魔法の月の血闘エドモンド・ハミルトン著 / 野田昌宏訳キャプテン・フューチャーといえばコメット号。コメット号といえばサイクロトロンです。中学生のころ読んでいたときにはこのサイクロトロン、架空のものだと思っていたのですが、実...
漫画

ディエンビエンフー

ディエンビエンフー西島大介僕が生まれた年、世界のある場所では戦争が続いていた。1975年までそれは続いた。そのころの僕の頭の中にゲッターロボや勇者ライディーンしかなかった。西島大介の新刊が「ディエンビエンフー」ということを知ったとき、何も知...
雑文

誰も支持しない

選挙というたびに思い出す小説があります。といっても題名も作者も忘れてしまったのですが…未来のアメリカ大統領選挙の話です。ある年の大統領選挙で候補者の中にある架空の人物の名前が加えられます。どんな名前だったのか忘れてしまったのでここでは仮に「...
ファミ通文庫

赤×ピンク

赤×ピンク桜庭 一樹ライトノベルというジャンルでこういう本が出るのはある意味反則じゃないかと思う。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んで衝撃を受けて以来、桜庭一樹が気になる作家にならなかったならば手に取ることも無かっただろう。異色作といえ...
白水社

黒い時計の旅

黒い時計の旅スティーヴ・エリクソン〔著〕 / 柴田元幸訳いやはや、なんというか凄い本でした。読み終えるのにいつもの倍以上の時間がかかりましたよ。本文中には「依頼人Z」としか書かれていないのだけれども、あとがきにも裏表紙の紹介にも、おまけにオ...
新潮文庫

アメリカの鱒釣り

アメリカの鱒釣りリチャード・ブローティガン〔著〕 / 藤本和子訳手強い本でした。口当たりは非常に良いのですが、いざ読み始めると手強いことこの上なしです。この本を読むのはまだ十年早かったのではと思いそうになりました。もっとも、本の方からはお前...
光文社文庫

実験小説ぬ浅暮三文「実験小説」など付けずにただ「ぬ」とすれば良かったと思うのですが、本当にもったいない。まあ題名に対しての文句はそのくらいにして、「実験小説」と呼ぶしかない短編を集めたのがこの本。一つにまとまるとなかなかもって壮観というか、...
富士見ミステリー文庫

平井骸惚此中ニ有リ 其五

平井骸惚此中ニ有リ 其5田代裕彦〔著〕この巻でシリーズが完結とあいなりました。振り返ってみると、意外とあっさりと終わってしまったという気がします。たぶん、四巻からそれほど間を置かずに続けて五巻目が出たせいでしょう。五七調の地の文は相変わらず...
映画

ベルヴィル・ランデブー

ベルヴィル・ランデブーを観ました。予備知識なしのまっさらな状態で観たので、見終わって特典映像を見るまで、スタジオジブリがこのアニメを作ったのだと思いこんでいました。「ジブリシネマライブラリー」という表記があったので。登場するおばあちゃんの顔...
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