東京創元社

犬はどこだ

犬はどこだ米沢穂信「クドリャフカの順番」の影響か、どうしても同傾向の話を期待してしまい話の中盤まではうまく乗れませんでした。正直、米澤穂信がわざわざ書く内容なのかと思ったくらいです。が…中盤以降「クドリャフカの順番」の呪縛から逃れはじめると...
創元SF文庫

フラクタルの女神

フラクタルの女神河野 佐知訳 / アン・ハリス著……なんでこの本を買ってしまったのだろう。あらすじを読んでも何処が面白いのかよく分からなかったし…まぁ、それほど厚くはないし、たまには何の予備知識もない作家の本を読んでも構わないだろうと、思っ...
東京創元社

天の前庭

天の前庭ほしおさなえ前作「ヘビイチゴ・サナトリウム」は鮎川賞応募作だったということもあり、勝手に本格ミステリと思いこんで読んでしまい、その展開と結末に釈然としないものを感じて面白かったのかつまらなかったのかよくわからない読後感だったですが、...
雑文

共感覚

藤崎慎吾の「ハイドゥナン」を週末に読み切ろうとしたのですが、上下巻2段組の合わせて950ページとなると、家に引きこもって集中して読まない限り無理でした。読み切れなかったということはさておき…「共感覚」というものがあるということは数年前に何か...
新潮文庫

麦ふみクーツェ

麦ふみクーツェいしい しんじとん、たたん、とんとん、たたん、とん「麦ふみクーツェ」は音に満ちあふれている。「とん、たたん、とん」という、いしいしんじが作り出したオノマトペが文章中に現れるたびに頭の中を音がかけずり回る。とん、たたん、とん主人...
ハヤカワ文庫JA

星界の断章

星界の断章 1森岡 浩之著「星界」シリーズの短編集。噂になっていた「戦慄」が収録されていたので真っ先に読んで戦慄しました。まぁ、作者のお遊びと思えば仕方ない面もありますが…しかしそれ以外の話を読み進めていって、同傾向の話が他にもあることを知...
ホンの話

びっくりしましたよ。

「あきらめました」という記事に五十嵐貴久さんからのコメントがあったからです。五十嵐貴久さんといえば「安政五年の大脱走」を書かれた五十嵐貴久さんです。誰かのいたずらかとも思ったのですが、はっきりと確認したわけではないけれどもどうやらご本人のよ...
新潮文庫

図書室の海

図書室の海恩田 陸 / 恩田 陸著図書館よりも図書室のほうが好きです。本の蔵書量からいえば図書館のほうが上なのですが、図書室のあの広さというのが自分には心地よい広さなのです。今では図書室なんて利用することはないのですが、それ故に「図書室」と...
講談社文庫

ボーナストラック

鏡の中は日曜日殊能 将之「樒/榁」のほうを読みたいが為に、文庫化された「鏡の中は日曜日」を購入。「鏡の中は日曜日」の方はすでに既読です。しかし、よくよく考えると、というよりも小学生でもできる簡単な計算をするならば、「樒/榁」を読みたいだけで...
朝日新聞社

読むべきか読まざるべきか

誤読日記斎藤 美奈子自分の読書傾向を振り返ってみると、いや振り返らなくても分かるのだが、ベストセラーとか話題になった本などのたぐいはほとんど読んでいません。興味が無いというわけではなく、読むことのできる量に限りがあるので優先順位を付けていく...
タイトルとURLをコピーしました